喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

息子の誕生日は、家族の記念日 

2018-06-04 | 家族
 6月3日は息子の21回目の誕生日。
家族の誕生日は、家族の記念日だと思う。

 平成9年、夫婦だけだった暮らしに待望の息子が誕生した。
両親、親戚、親しい人たちからもそれはそれは喜ばれた。

 私たち若い夫婦は初めてながら、愛情いっぱいに、人の道にそれないよう育てようとした。

 「子どもは、親の言うようにはしないが、親のするようにする」
と言われる。
まさに子育ては、親育てだと思った。
 だから息子の誕生日は、親としての自分の記念日でもあるし、
家族の記念日でもある。



 パソコンに保存している写真を見てみた。


 2006年、郷づくり「喜久家プロジェクト」を始めた。
ボランティアたちが生活する家を掃除、整理するためにばあちゃんと荷物を運んでいる。
12年前なので、息子は9歳。


 2007年、ボランティアの韓国のキリュウちゃんと私の知り合いの角ちゃんと友だち。
息子は、国内外の若者たちと出会い、育ててもらった。


 2010年、まだ二名津に住んでいたとき。
恭平君や韓国のお姉さん2人が訪ねて来てくれた。


 2011年、喜久家プロジェクトの活動を応援に来てくれた若松さんとの出会い。
若松さんも長男家族といっしょに暮らしているところが、我が家との共通点。


 2012年、アメリカのボランティアのリタと我が家族で収穫作業。
作業の合間の休憩。
 息子は、昔からよく実家の柑橘作業を手伝った。


 3年前、2015年。高校3年生の時のお盆行事「もうりょう」。
ふるさとの地域行事にも必ず参加し、ベトナムのミンやロシアのアザト、中学生のけいたに笹舟を教えているところ。


 今年2018年3月。
 愛媛県立農業大学校を卒業し、実家を継いで農業をしている。
 2年間、親元を離れている間に、とがっているところがとれて、
妹たちにもずいぶんとやさしくなった。
 この変わりぶりように、家族みんなが驚いている。


 重労働の柑橘作業。
夕食で晩酌をすることが、毎日の楽しみだと言っている。
親子で、酒を飲みながら、その日あったこと、これからの予定や目標・夢などを語り合う。
 農業と真摯に向き合い、いい柑橘を作ろうとしている姿にうれしくなる。


 息子の誕生日は、まさに私たち家族の記念日。
ふるさとの田舎には、まだ故き良き日本が残っている。


                岬人(はなんちゅう)