僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

こんな人が好き〈VOL6〉

2006-04-09 | Weblog
自分の武器とは、「それしかできない」ということだ。こないだ荒川静香さんの大阪公演をテレビで見てそう思った。ということで、久しぶりのこんな人が好き、はこれ。

「イナバウアー“しか”できないスケーター」

すごいで、こんな人がリンクで滑ったてたら。他のスケーターも困るでー。ちょっと低い位置に上下反対向きの顔があんねんもん。どうやって挨拶したらええかわからへん。引退後は、おばあさんになっても腰が反対方向に曲がってるからぜんぜん歳を感じささへん。

世の中に奇跡があるなら、そんな人に会ってみたいな。

つまづき健康法

2006-04-09 | Weblog
「あとから」なんて何とでも言えるわな。よく、テレビでやってる、事件を起こした人に関するインタビューなんかもう見てられへんね。

たとえば殺人を起こしてしまったAについて、学生時代を知る女性に。
インタビュアー:「Aって学生時代はどんなひとだったんですか?」 ・・・この時のインタビュアーの心得・・・眉をひそめて、とんでもなくヘンな人やったと言ってね、と目で合図すること。  ・・・カメラマンの心得・・・決して顔の全体を写さず、しかし、かすかに勝ち誇った笑みをうかべる口元を捉えること。
Aを知る女性  :「そうですねぇ、友達が少なくて協調性がなかったように思います」
インタビュアー:「その頃からなんとなく危ない感じっていうのがあったんですね」
Aを知る女性  :「そーなんですよぉ、私なんていつ襲われるかと思ってました」 ・・・ここのポイントは最初の人選にある。必ず、ビミョーに襲われそうにない女性を選ぶこと。NHKみたいに「おたくは絶対ないでしょ」みたいな人を選ぶのはNG。ここでは、いかなる笑いも厳禁なのだ。

でもこれがもし、Aがノーベル賞でも獲っていたらどうか?同じインタビューを先ほどの女性にしてみよう。
インタビュアー:「Aって学生時代はどんなひとだったんですか?」 ・・・この時のインタビュアーの心得・・・顔を見たことある程度でも、十年来の友達みたいに話してね、と必要ならギャラを払うこと。  ・・・カメラマンのの心得・・・あたり前の笑顔ばかりでは弱い。ここは何がなんでもバストアップで、時にはバストだけも少し。
Aを知る女性  :「そうですねぇ、自己が確立してたというか、周囲りに振り回されることがない人でした」
インタビュアー:「その頃からなんとなく大物になりそうだと感じていたんですね」
Aを知る女性  :「そーなんですよぉ、いつか抱かれたいと思ってました。」 ・・・ここは大人っぽく色っぽい女性で、なんて考えるのは素人。こここそ、「おたくは絶対ないでしょ」みたいな人を選んでおくのがコツ。ここで欲しいのはなんといっても「笑い」なのだ。少々失笑気味くらいが嫉妬がなくてちょうどいい。

とまあ、こういうふうになるわけで、まったく「説明」なんてのは、しょせんあとからするもんやから、結果に辻褄を合わせるのは「どうとでも」なるわけや。そこそこの稼ぎのサラリーマンが、1億円拾ってもそれを黙って、「サラリーマン○○の1億円錬金術」なんて本でも書けば、嘘八百並べてあっても信じる人は多いやろう。大女優になったかキャバクラ嬢になったかで、同じはずの過去が違って見える。「その当時の感情」なんて、「とりあえずの現在の結果」の良し悪しで、コロッと変わる。そこへ持ってきて、インタビュアーが一種のマインドコントロールをするもんやから、もう、聞かれてる人の気持ちなんて、番組製作サイドの思いのままと言っていい。

果たして、自分自身にもそんなインタビューをしていないか?プロセスを忘れ、結果に一喜一憂していないか?結果を恐れ、プロセスで立ち止まっていないか?そんなことを考えると、自分を「どうとでも説明してる」ことって結構多い。

心の健康は体とは逆で、話につまづいてしまう時は健全で、スイスイと歩いている時はアブナイ。もうしばらくは、しっかりとつまづきたいもんやね。