「怖い」
おじいちゃんの記憶はそれしかない、と言っても過言ではない。
何かと言えば竹箒の「柄」の部分で「こらっ!厚!」と脳天を叩かれる時の恐怖と痛みはすさまじく、今これを書いていてもそれを思い出すほどだ。亡くなったのは私が小学生の時だが、今だから言えるけれど、その時は「ああ、これで殴られずに済む」とホッとしたくらいなのである。
でも、ただでさえ、はちゃめちゃな私、おじいちゃんがいつも叱ってくれていなければ、きちんと社会人になれてたかどうかさえ疑問で、もちろん、今はただ感謝しかない。
「おじいちゃん、脳天を叩き続けてくれたおかげで、髪の毛がありません。でも笑いがとれます、ありがとう」
たぶん今、もう一回竹箒が振り下ろされた。
おじいちゃんの記憶はそれしかない、と言っても過言ではない。
何かと言えば竹箒の「柄」の部分で「こらっ!厚!」と脳天を叩かれる時の恐怖と痛みはすさまじく、今これを書いていてもそれを思い出すほどだ。亡くなったのは私が小学生の時だが、今だから言えるけれど、その時は「ああ、これで殴られずに済む」とホッとしたくらいなのである。
でも、ただでさえ、はちゃめちゃな私、おじいちゃんがいつも叱ってくれていなければ、きちんと社会人になれてたかどうかさえ疑問で、もちろん、今はただ感謝しかない。
「おじいちゃん、脳天を叩き続けてくれたおかげで、髪の毛がありません。でも笑いがとれます、ありがとう」
たぶん今、もう一回竹箒が振り下ろされた。