僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

汚名返上

2012-06-05 | Weblog
まぁ、考えさせられることが多い今日この頃である。

ちょうど2週間前の5月22日、母が脳梗塞で倒れた。幸い一命は取りとめたものの、左半身にマヒが残り、現在も意識混濁状態である。82歳。心臓に病気も抱えていたので、いつどうなってもおかしくない、と覚悟は決めていたものの、いざこのような状態になると、やはりとても辛い。

私は、間違いなく親不幸な人間である。中・高は登校拒否児だったし、大学は中退するし、社会人になってからもなんやかやと心配をかけっ放し。最近は、老人特有のいわゆる「ボケ」に腹を立て、口の聞き方もなっていなかった。今思うと、なんでその位のことを簡単に受け流してやれなかったのだろう、とただただ後悔が残るのみだ。

そんな自分のいたらなさと、混濁した意識の中でも必死に家族の声を聞き、話そうとし、手を握る母のけなげさが重なり、病室ではいたたまれなくなる。でも、母は家族が来てくれてきっと喜んでいる、と思うと、この辛さは当然乗り越えなければいけない。
たぶんこれから、54年の人生で最も辛く長い時間を過ごすことになるのだろう。でもそれは母の教えである。

二人の娘たちが、どうしてそこまで優しく献身的になれるんだ、と思うくらいの優しさを持っていてくれたことを教えてくれた。
母を心の底から愛していてくれていたことを教えてくれた。また、母が娘たちを本当に可愛がっていたことも教えてくれた。
そして、母は私にきっとこう言っている。

「どんな辛いことがあっても絶対に目を背けず、それを自分の人生の糧にしなさい」と。

ここで「心配ばかりかけている息子」という汚名を返上しなくては、ホントに母に申し訳が立たない。
母よ、私は絶対に逃げません。

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