

美術愛好家が譲って欲しいと言われても、どうしようもありませんよ。
こんな事を面白がっていると、

多彩なテッセンの中でも、是非庭に植えたいと思いました。
とろけるような「秘蔵っ子」を、私の友人もたくさん持っていますが、この歳になってわたくしも・・・(笑)


結婚、出産、育児を乗り越えながら、職責を果たすお母さん、Yちゃんに変わって、このぼんやりおばあが、暫くHを構うチャンスに恵まれました。
Hは流行風邪を貰って、保育園はお休みになっていました。
何を困らすでもなく、あまり見かけないこの人間と、日中(ひなか)辛抱強く過しました。
Yちゃんが帰って来ると、もうおばあではどうしょうもありません。
ママママと片時も離れません。
小さいながら、わたくしに気を使っていたのが分かります。
何の事はない、四日私がお世話になって、次に娘の家に向かいました。
「あんないい所に住んでいて、またなんだ!」と言って、Jが新居に来るなり怒っていました。
「お父さん。気分転換!!よ」
娘は駅前出来立てマンションに引越しました。
大学時代は管理人常駐の男子立ち入り禁止住宅でしたが、院生になって普通のマンション住まいになり、長きに渡り仕送りをしている親の権利だ!とJは、東京出張時はそこに泊まってわずかでも経費を浮かそうと(クスン)、布団を一式用意して旅に出ました。
♪ジャカスカジャカスカ、ヘッドホーン越しの夜通しやかましい若い感覚に、一夜で根を上げた彼は、なけなしの万札を一枚、絶対に分かる場所に置いて、折角買った布団を車に積み直し、後半の旅に出掛けたのでした。
「お父さんが変なところにお金を置くからほかしそうになったよ」
せめてそんな電話を受けたのは、Jが帰宅してから何日も経ってからの事でした。
おれに似ろ おれに似るなと・・・
Jによく似た「Jの秘蔵っ子」は、完璧自立を果たしました。
「お父さん引越し祝いだわ。美味しい物を食べに行こう!」
マンション裏手の高級鮨店で、Jの文句に留めを刺す物を並べました。
「Kは今から東京出張。がんばります!!」朝にこんなメールが入り、彼女の一週間がスタートしたようです。
YちゃんもHも息子も、みんなの一週間もすでに動き出しています。
おばあだけがごそごそと、何から始めようかと・・・

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