
そして最近気付きました。
Jは同じシャツばかりを着ている・・・
私は洗濯後くるくる丸めるようにして、空いているところへ仕舞って行きますが、そこがどうやら一番手前のポジションなのですね。
わたくしもいい加減女房、Jも適当な男ですので、取り出し易い場所のひとつの物を、洗っては着ているようです。
普段はそんな暮らしですが、気の張る所への外出はファッションチェックを求めて来ます。
「○ちゃん、どうしよう?」
「何でもいいんじゃないの」
「そんな事を言わないで見てよ」
女も古くなって来ると外見だけでは心は揺ゆぶられませんね。
今の所一番のポイントは清潔感だと感じています。
昨日も妹が訪ねて来て、Jの“若さ”に話が及びました。
「どうしてかしら?」
「Fちゃん、頭だわ。Jは頭で得してる」
姑ゆずりの黒髪と髪の毛の多さは、夫にひとつの恵みを与えたようです。
父は九十歳で髪の毛はほとんどありませんが、きっちりと散髪に行きます。
病院で名前を呼ばれると、まず、待っていた間に服の乱れはないかチェックをして、背筋を伸ばして診察室に向かいます。
歯は二本欠損があるだけです。
「僕もお父さんのようにならなければ」とJは言いますが、Jの歯はガタガタです。
奥歯を噛み締めてスポーツに向かう運動選手に歯の傷みが早いと聞きます。
健康管理の非常に難しいところです。
六月になると歯の啓発週間になりますね。
まず良いところの無いわたくしも家系のせいか歯は健在です。
「○ちゃんは幸せだよ」
Jにそう言われて、そうかも知れないと、私にひとつの恵みを貰った事への感謝を促されます。



ランキングに参加しています