コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

宮島沼へ

2007年04月12日 | 野山
今日は美唄の西端、石狩川沿いの宮島沼に行ってきました。

札幌北インターから高速に乗って三笠インターで降り、峰延町から275号線で月形大橋手前の目的地まで。1時間足らずで着きます。
ここはかつては「石狩泥炭地」であったのですが、明治期に入って入植者により稲作地帯に作り替えられたのだそうです。
「宮島」の由来は明治24年に入植した宮島佐次郎さんに因むものだとのこと。石狩川流域には多数三日月湖が散在しますが、宮島沼の成因は不明です。
いずれにしてもここを有名にしているのは「日本最大・最北のマガン寄留地」であることです。

マガンは冬に北から日本に渡ってきて、宮城県の伊豆沼周辺湖沼群(伊豆沼、内沼、長沼など)や蕪栗(カブクリ)沼まで下がり、春を迎えると逆ルートで、北海道ではウトナイ湖や宮島沼を経てロシア圏に戻ります。子育てはロシアです。
今が北への(カムチャツカへの)渡りの最後の時期です。
チベット高原~中国~ベトナム・朝鮮半島ルートの渡り鳥群とは別なのですね。

朝から餌をとりに田畑・野原へ出かけていったガン・カモ・ハクチョウは日の入り時に戻ってきます。通勤といったところでしょうか。
鳥さん達、来冬もインフルエンザを持たずにおいで下さい。

   
(左)宮島沼 水鳥・湿地センターです。コンパクトでいいと思います。
  ここで貰える、宮島沼発行の「宮島沼ガイドブック」(小さな沼から世界が見える)は可愛らしく要領良い案内です。
(右)ピンネシリから増毛方面です。山は当然まだまだ冬景色です。


行ったのは夕方ではないので、鳥さん達は出勤中であまり在宅していません。所在なくハクチョウ艦隊を眺めていました。
(左)左から5羽登場。入港を目指すのか? 出港中の2羽あり。
(中)次第に接近してきたが・・・
(右)手前の2羽に「どこの国のもんだ?」と誰何され鳩首相談中。
5羽は多分幼鳥で2羽が夫婦ものらしい。その後5羽は無事入港できました。



沼は2/3以上の氷が融けています。結氷割合とガン・カモ・ハクチョウの飛来状態には強い相関関係があるそうです。
たくさんの鳥の様子は看板で我慢して下さい(できればも一度訪れる予定)。
沼近くの道路脇はずーっとシラカバの純林が続いています。

宮島沼の公式紹介サイトはこちら