コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

左か右か

2008年10月08日 | よろず覚え書き
昨日10月7日にはノーベル物理学賞の発表がありました。日本人3人の受賞で朗報!ですね。南部先生、小林先生、益川先生、おめでとうございます。20年前に受賞されていても良かったのではないかと。
1957年に楊振寧(Yang Chen-Ning、34歳)と李政道(Lee Tsung-Dao、30歳)の二人に、パリティーの非保存に関する理論的証明の研究で、ノーベル物理学賞が授与されました。自然界は対称ではないことを如何にして証明するかという論証です(1956.10.1 Physical Review)。発表後わずか1年で受賞しているのですから今回と大違い。違いは実験的証明がどれくらい早く行われたかという一点のような気がします。Yang-Lee 理論は半年後に呉建雄(Wu Chien-Shiung)女史により証明されています(1957.1.15)。
今日はノーベル化学賞が下村先生に授与されたニュースが入ってきました。緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見で、平たくいえば「クラゲが世界を救う」といったところでしょうか。この物質を遺伝子に結合させると生体内でその遺伝子の所在と挙動がわかるわけです。
野依、小林、益川、下村諸先生の受賞で名古屋大学はさぞ鼻が高いことでしょう。当時はよいリーダー(先生)が居たのですね。知的好奇心に燃えた若手をよく導いたのだと思います。

今日は素晴らしい好天気なのでちょっと秋色を探しに。

いつもの発寒緑地公園の対岸は明るい日射しにもえています。


オンコ(イチイ)の実はいつ見てもイクラそっくり。ほんのり甘いですね。
子供の頃はグミ、イチジク、キイチゴなどの木の実で甘いものを取るしかなかった時代でした。
お蔭で歯磨きしなくても虫歯にはなりませんでした。