予定を一日延ばして、ふるさと会館「アルピノ」運営費を賛成多数で可決し今日から運営をはじめます。
「アルピノ」は、唐津の玄関口である唐津駅前にあり、物産販売店とレストラン、ホール、駐車場を備えた観光施設として多くの観光客に利用されています。
平成8年に開業した時は、市の外郭団体である「経済振興財団」が運営していましたが、その後、指定管理者制度の導入で民間企業に運営を任せることになりました。
その業者が、「辞退届」を提出し、10月2日に「指定取り消し処分」がおこなわれ、1階と3階を休館にし2階の唐津焼き展示販売所とホール、駐車場は市の直営として営業していたものです。
市は、「唐津くんち前には開館したい」との焦りから、契約行為をしないまま計画を進めていました。
審議の中で明らかになったのは、休館しているはずの「レストラン」が「予約のみ」という名目で営業を辞退した業者に「委託契約書を交わさず」業務をさせていたことです。
私が「契約書を何時までに交わすのか」と聞くと「今月中にはしたい」との答弁でした。
商工会議所は、予算が可決しない前に、レストランを営業する業者を募集し、すでにその業者はレストランの営業許可申請をしていることも明らかになりました。
このような行為に、執行部は「予備費を使っている」と説明していますが、商工会議所との「仮契約」も取り交わしておらず「口約束」での準備行為を黙認していたものです。
私は、「アルピノ」を早期に開館する事は重要だと考えますが、法と条例を遵守すべき行政が「口約束」で事業をおこない、行政をチェックすべき議会がその事実に目をつぶり議案に賛同はできませんでした。
議案の討論では、福島なおみ議員は、早期に開館しようとするなかで、「緊急避難的な措置」と称しにして、法と条例を無視したやり方には納得出来ないと福島なおみ議員が反対討論しました。
採決の結果は、5対25で可決しました。
私達に賛同した議員は、展望会の酒井幸盛議員と林正樹議員に社民党の伊藤一之議員でした。