第169話. もし今サッチャーやビスマルクが日本の首相であるならば

2018-09-02 17:21:27 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

最近ビスマルクとサッチャーがとても気になっています。理想の政治家、として注目して気になっているのです。私の好きな80年代に活躍したUKのアーティスト達でサッチャーを良く言う方々は残念ながら一人もいないのです。逆にサッチャーの悪口を歌にした曲は結構な数ございます。まぁ、彼らアーティストの仕事の一つが社会のガス抜き、不況で苦しむ多くの若者達の不満のガス抜き、と言う使命もあるかと思うので、サッチャーの大胆な変革により多くの労働者達が職を失っているので、サッチャーを恨んだとしても理解ができない訳ではないのですが、でも客観的に見ればマーガレット・サッチャーと言う政治家は間違いなく偉大なる政治家であり、名宰相の一人でして、社会主義政策で行き詰っていた当時のイギリスの構造的問題に外科手術を施し、大きい政府から小さい政府への転換を図り、多くの官営の機能を民営化させ、繁栄をもたらした偉大なる政治家です。今の日本とは真逆の対策を施し閉塞していたイギリスに再び栄光の火を灯した人物ですね。今の日本に本当に必要なタレントなのです。一方ビスマルクも弱小国家群の集まりであったドイツ系諸国を統一させ、統一ドイツを作り、富国強兵路線と巧みな外交でドイツを最も勢いのある新興国に仕立て上げた名宰相です。

このビスマルクとサッチャーですが、二人には幾つか共通点があって、まず、二人ともニックネームに“鉄”が付いていましたね。ビスマルクは“鉄血宰相“と呼ばれていたし、サッチャーは”鉄の女“と呼ばれていました。二人とも周囲の意見が何であれ信念を持って政策を断行できる強いキャラクターの持ち主、信念の政治家でしたね。

また、彼らのその強い信念の裏付けとして、二人とも神を深く信じていましたね。神への深い信仰が彼らの信念の背骨です。二人とも神の目を意識して政治をされていたようですね。サッチャーは言わずと知れた熱心なメソジスト派の敬虔な信者でしたし、ビスマルクも神に対し謙虚であって、常に神の目を意識しながら政治をしていたようです。ビスマルクの言葉として“神を怖れよ、そして、他の何人をも怖れるな。”と言う言葉があったり、“政治とは歴史の中に残された神の足音に注意深く耳を傾け、その歩調に自らの歩みを合わせるものである”と言う言葉も残しています。この“歴史の中に残された神の足音に注意深く耳を傾け、その歩調に自らの歩みを合わせる”と言う考え方は、“時代の変化、文明の流れ、変遷は、神が企画、立案、実行した成果なのだ”という歴史観をビスマルクが持っていた事を示しているように見えます。多分、彼の見立ては正しく、人類を啓蒙する為に様々なテーマを持った時代が神によって用意され、神の使いである天使達が様々な時代、様々なエリアに、様々な人種や名前で生まれては、自らの使命を果たすことで、時代を、文明を作って来た、その中の経験を通して、人類に何が正しいのか、何が最適なのかを考えさせる機会を作って来た、それが人類史の真相であったと思うのです。ビスマルクは、その“歴史”の動き、“時代”の動きの中にある、神の声を聞かんとし、神の意志や意図を見出そうとしていた、そして、それら神の意志に自らを合わせ込み、自らを神の代理人とせんとしていたようですね。その為には、まずその前提として、神がこの世界をどう見ているか、神が人類に何を期待しているか、と言う点に関し、正しい見方が必要となりますが、まず、人を悪、罪人と見るか、神の子と見るかと言う選択があるかと思いますが、正解としては人を神の子と見るとなるかと思います。次に、神が神の子である人間に対し、どう言う生き方を望むのか、その点への考察も重要であって、他人も皆神の子であるが故に調和し、仲良くすべきであり、一方、各自、与えられた才能を最大限に発揮し、自主独立の精神でもってそれぞれの人生を切り開き、富を作り、その富でもって他を施す、それが、神が神の子達である我々人類に対し望まれた姿である、と考えるべきかと思います。そして、そうした状況を作る為の環境整備に政治家は邁進すべきである、それが聖務である、国と言う単位に対しても、今自分が属する国も、神によって授かったものと受け取り、大切にし、その国の国民として、自国を強化し、守り、より良く、より豊かにせんと尽力する事が神の期待に応える事であると心得る、そしてその実行が、神の代理人としての政治家の役目と考える、そう言った考え方を、ビスマルクも、サッチャーも持っていた、と、そう、彼らの言動から想定をしております。ここに輪廻の思想があれば、尚良くて、他国に自分が生まれていた事をも想像させ、他国や他人種への寛容の精神を持つ事が出来ますのでより良いのですが、キリスト教社会のビスマルクにも、サッチャーにもそうした輪廻思想を期待するのは難しいのかもしれません。ただ、ビスマルクはスピノザの汎神論の影響を受け日本的な思想を持った汎神論者だったようでしたし、東洋的、ギリシャ的輪廻思想に理解があったとしても何の不思議も無いですし、彼は、我々の先輩達、伊藤博文や大久保利通にアドバイスする際も、上からではなく、同じ目線で親身にアドバイスをしてくれています。彼には人種的偏見というものは無かったようです。彼は、大久保達に“ドイツは新興国であり、やっと英仏列強と肩を並べたが、英仏は世界各地の植民地を貪り、諸国はそれに苦しんでいると聞く、欧州の親睦はいまだ信頼の置けぬものだ、日本もその危惧を感じておろう、我々は、英仏と違って帝国主義、植民地支配等はしない、彼らは、普段、親睦礼儀をもって交流しているが、それは表面上のことであって、内面では弱肉強食が実情であり、万国公法は彼らにとって利があれば守るが、不利とみれば武力を用いる都合の良いものだ、貴方がたも万国公法を気にするより、富国強兵を行い、独立を全うすることを考えるべき、さもなければ植民地化の波に飲み込まれる。親交を結ぶならドイツとしなさい”とアドバイスをし、大久保も伊藤もビスマルクの大ファンとなり、自分の事をそれぞれ“我こそは日本のビスマルク”と思っていたようです。山縣有朋もそうだったようで、ビスマルクは明治の大御所達に大人気だったようですね。仮にビスマルクが輪廻を信じていなかったとしても他人種に対し大変寛容な人物であったのは間違いないようです。一方、サッチャーに輪廻思想を期待するのは厳しいのかもしれませんが、彼女もまた、彼女の宗教教育改革において、ヒンドゥやイスラムの教育を認めたように、他宗教、他人種に対し大変寛容な人物だったようです。仮に輪廻思想を抜いたとしても、人間神の子思想や、自主独立、自助努力、祖国繁栄、防衛強化の思想は熱烈なメソジスト派の信徒としてサッチャーも共有しておりましたし、ビスマルクも当然そうであって、そこは二人とも共通しており、それらの考えを遂行することが、神の願いに沿った政(まつりごと)であると心得ていたのは多分間違いのない点かと思われます。

前項とも関係しますが、次に、二人とも保守の政治家であり、国家の主権の確立を最重要視しており、その保持の為には経済と軍事力及び教育が重要と言うリアリスト的視点の持ち主であって、特に軍事を重要視しておりました。サッチャーに関しては、ご存知の通り領土を取り戻すため、主権の確保の為にフォークランド紛争を起こしておりますし、ビスマルクも祖国統一の為、幾つも戦争をしていますが、そもそもの考え方として、“名誉と独立を好む国民はすべて、自国の平和と安全は自分自身の剣によることを意識すべきである。”、“現下の大問題は言論や多数決によってではなく、鉄と血によって解決される。”と言うリアリスト的考えの持ち主でした。これは今の日本に本当に必要なリアリストとしての視点です。ただ、誤解いただきたくないのはビスマルクは好戦的と言う訳でもなく、“勝利に終わる戦争と言えども、常に一つの悪であると私は考える。政治は民衆をそれから守る努力をしなければならぬ”と言う言葉の通り、彼は、武力は慎重かつ最小限に留めるべき、と言う考えの持ち主でした。非常にバランスが良い考えですが、今の日本に最も必要な考え方ですね。

二人とも、神の心を忖度しながら、リアアリストとして、経済と軍事力(外交)と教育の強化をし、国民に“誇り”と“主権”と“自主独立“と”富国強兵“を実現しようとした理想の政治家だったと思います。

サッチャーやビスマルクがもし今、日本の首相であるとするならば、
・まず、日本としての10年後、20年後、30年後、50年後、100年後の、あるべき姿を示し、あるべきアジアとの関係性、世界との関係性を示し、その為の意識変革を訴えるでしょう。
・次に、当然9条を変え、国防を強化し、ITや宇宙を含め本気を出せば実は米国並みと言うところまで実力を上げようと計画をぶち上げるでしょう。
・また、未来の基幹産業として、完全自給自足を実現せんとし、エネルギー、食糧の面で自給を達成できるよう、技術革新を命じるでしょう。陸の魚の養殖、海の発電、あらゆる天候の変化や天変地異から守られ、安定供給できる新しいエネルギーと食料の供給を目指すでしょう。
・大規模で高効率先進的な交通インフラの構築を命じるでしょう。
・次に人口は力なりとして、人口増加の為、親日国からの移民を推奨し、世界中に日本語学校を作り、リクルートをし、人口2億人を目指すでしょう。出産を奨励する為、国としても出産の支援、手当をし、老夫婦による小規模保育園を推奨し、また妊婦が産後に社会復帰しやすくなるよう法制度を設けます。
・税制も変え、消費税、所得税、法人税、相続税、他、大規模な減税を実施し、消費を促進させます。
・高齢者対策として、年金制度も、大きく受給開始年齢を上げ、高齢者に長く働いて頂けるよう、再就職の為の支援を大規模に行い、また年金受給不要者を募り、実施者には名を記した記念を遺す等、名誉を讃える対応をします。また年金停止者から要望があれば、これまで彼らが支払ってきた年金分を全額返済します。
・高齢者の住みよい街作りを目指し、高齢者達の生活や移動が容易になるようコンパクトな老人マンション街を多数駅近くに作り、僅かな距離で買い物や病院や仕事や遊び等全てが出来る様な街を駅周辺に作り直します。若い人達程、駅から離れて暮らすというスタイルで街を作り直します。そこには前述の老夫婦による小規模保育園が多数営まれ、通勤の前と後にお母さん達がその駅前の高齢者マンション街に立ち寄って子供を預けたり引き取ったり出来るようにします。
・規制撤廃により、民放テレビ局も増えます。それにより偏向報道が激減します。
・自虐史観を止め、欧米による帝国主義を止めた英雄として先の戦争を見直す教育を始めます。
・反日勢力への反撃も開始します。竹島からの施設の撤去を韓国に要請し、韓国が聞き入れなければ、米国に韓国と開戦すると言い張り、米国の仲裁により韓国は竹島から去らざるを得なくします。
・慰安婦や南京問題に関しても、文科省と外務省と外部委員で調査機関を作り、それらの反日国の主張に対し徹底的且つ客観的な調査を行い、国連も一言も口を挟めない程の証拠と論理を組み立て、全世界でプロパガンダを開始し、同時にライダイハンや中国によるウィグルやチベット、内モンゴル、反共産主義者への弾圧の数々の証言を集め、国連や世界的なメディアでネガティブキャンペーンを張ります。
まあ、軽く思いつくだけで、そうした事をきっと言うと思われます。

二人であれば、自国民が、誇りと生きがいを持ってそれぞれの専門で成果を出せるよう、その環境作りを目指す事でしょう。そしてしっかりとした安全保障、外交、憲法、軍事力、科学技術力を総動員して、長きに渡り存続出来る国家を作らんとする事でしょう。

二人とも神の代理人として、神の願いを日々想定しながら、人間神の子、自主独立、自助努力、祖国繁栄、防衛強化を実現すべく日々戦ってくれる事でしょう。こうした政治家こそが、今の日本に本当に必要な政治家なのです。特に各種天変地異を温暖化のせいにするのではなく、そこに神意を見出し、謙虚に自らの非を検証できる政治家が要ります。安倍首相はサッチャーを尊敬しているようです。であれば、サッチャーを見習い、もっと踏み込んでほしい所です。中途半端な経済対策、中途半端な憲法改正、中途半端な親米反中共対応、スワップ再開などやっている場合では無いでしょう。神意を感じるセンシング能力があれば、今、神が何を世界に対し望み、何を変えようとされているか、容易に想像がつくはずです。神の願いは、まず、共産主義国で専制国家で人権弾圧を平気でして来た中国と言う国が、金と軍事力と購買力にものを言わせ、世界を従わせ、覇権を現実のものとしようとしている今の状況こそが、神にとってはの最大の懸念でしょう。そしてその覇権の阻止こそが、神の一番の願いでしょう。同時に、世界に復活しつつある社会主義、共産主義と言う病を終わらせる事も、多分神の次の関心事である事でしょう(人がこの世に生まれて来る目的に反する為)、そして三つ目の神の関心事は、多分、自らが生み出した世界宗教同士がいがみ合い憎しみ合う今の現状を変える事にある事でしょう。彼らが信じている神が同一の神であり、彼らが同じ神を崇めている兄弟宗教である事を知らしめ、お互いの違いを尊重し合いながら共存する事を神は強く願っているはずなのです。多分、多くの皆さんもそう想定されるのでは無いかと考えます。神の願いを想像する事はそんなに難しい事では無いはずです。そして、もし、今地上に出ている政治家の中でもっとも神意を感知する能力にたけ、且つ神の代理人として世界をその方向で変える事が出来る偉大なる政治家を一人あげなさい、と言われたならば、それは間違いなくアメリカの現大統領であるトランプ氏が、それに該当すると言わざるを得ないでしょう。トランプ氏は神の側から見て、多分地上において最も頼もしく、最もありがたい神の戦士として神の目には映っているはずなのです。

日本の政府は、そうした神の気持ちを理解もせず、トランプ氏の足を引く事ばかりを一生懸命しているように見えます。センス無いですね。

願わくば、この日本においてもビスマルクやサッチャーの様に強い信念を持ち、神の心を自らの心として動ける、そしてトランプさんとも歩調を合わせ世界を神の意に沿う方向で変えて行く事が出来る強くて偉大な政治家の出現を心の底から期待をしたいと思います。

それでは、また後日。

湖畔人