第699話.キューバ危機の再来としてのウクライナ情勢

2022-03-06 05:59:11 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

キューバ危機ってありましたよね。

1960年代前半、ケネディ大統領の時、当時ソ連と呼ばれたロシアとアメリカの間で核戦争一歩手前と言う所まで行った、極度に世界が緊張した出来事でした。私が生まれる前の話ではありますが、その緊張たるや如何ばかりかと容易に想像がつく話です。

キューバは、元々は、スペイン領でしたが、スペインと米国の間で起きた戦争の結果、アメリカはキューバを保護国とし、まぁ属国みたいな、身内の様な関係性を作りました。でも、その後、アイゼンハワー大統領の時に、キューバでカストロやチェゲバラ達による革命が起きて、反米、親ソの共産国体制が出来て、その後、ケネディ大統領の時、60年代前半に、飛行機で偵察をすると、なんとソ連がキューバに核ミサイル基地を配備していたと言う衝撃の事実が判明するのです。

アメリカ本土を射程とする核搭載の中距離弾道ミサイルを飛ばせる基地を複数発見したのです。

その状況は、ケネディとしては背中に銃口を突き付けられ、"手をあげろ、降参か死か何れかを選べ"、と言われているようなものでした。

驚いたアメリカはカリブ海でキューバの海上封鎖に踏み切り、米 vs.ソ連+キューバ間で小競り合いが起き、米軍の飛行機が撃沈されたり、米側の領空侵犯があったり、海上封鎖の海域にソ連の核を搭載した潜水艦が近づいたりと、極度の緊張状態が続きましたが、フルシチョフが核兵器の施設の撤去の提案を受け入れ、実行し、ケネディも海上封鎖を解き、キューバへの攻撃をしない事を約束し、事なきを得ました。

第三次世界大戦勃発の寸前の所まで行き、何とか壊滅的な超大戦争を回避した瞬間でした。

今はその真逆の事が起きています。

フルシチョフの故郷、ウクライナはかつてのソ連(ロシア)の一部で、ロシアの同盟国、兄弟国の様な位置づけでしたが、ソ連崩壊後30年かけてちょっとずつNATOがロシアに忍び寄り、とうとう隣の嘗ての兄弟国がNATOに加盟かと言う状況が現れているのです。元々ソ連崩壊時、NATOは東ドイツよりロシア側に勢力を拡張しない約束でした。そんな約束は無いと言う保守の方々も多いですが、どうであれ、ウクライナにNATOが加盟すると言う事は、

庭先に核を配置されると言う事と同じであり、約60年前にケネディが味わった、背中に銃口を突き付けられ、"手をあげろ、降参か死か何れかを選べ、もしくは奴隷となり、言う事を聞け"、と言われているのと同じ状態が現れている、と言う事になりますのでね、

そんな状態、ロシアに許容できるはずもありません。

だから、"ウクライナをNATOに入れるな、やめてくれ"と、プーチンさんはNATO、アメリカにお願いをしていたのです。でも、その要望に対し、NOを言ったのはアメリカの方です。キューバの核施設の撤去を決断したフルシチョフとは違い、アメリカは、ロシアが望んだNATOのこれ以上の東方拡大をしない法的保証を拒否しました。
それが今の事態を生んだのです。
だって、NATOの東方拡大=目の前に核兵器を並べられ、生殺与奪権を握られる=背中に銃を突き付けられ、"死にたくなかったら言う事を聞き隷属しろ!"と言われてるのと同じ状況下に置かれると言う事になりますからね。

背中に銃を突き付けられたまま、平然と生活できますか?当然そんな事できるはずもありません。

長い歴史(ロシア帝国建国からは301年、ロシア・ツァーリ国建国からは475年、モスクワ大公国の建国からは760年、その前身でウクライナとロシアの元になるキエフ大公国の建国からは1140年の長い歴史を持つ)と、世界最大の国土面積と、1.4億強の人口を持ち、世界の最強クラスの軍隊を持つ、世界の大国ロシア、そのロシアの国民と歴史を代表して、そんな背中に銃を突き付けられるような、そんな辱めと脅しを受けて、"それを許容しなさい"なんて事言われても、そんなの許容できるはずもありません。

しかもそれをしているアメリカは、トランプさんの時とは違って、ネオコンに支配された左傾化したアメリカです。

自由と民主主義の守護神という表向きのイメージとは裏腹に、出鱈目なインチキな不正選挙で選ばれたウクライナ企業とズブズブで中共ともズブズブのバイデンが統べる政権は、共産主義的な政策ばかり実施をし、キャンセルカルチャーにLGBTQ、BLMは幾ら町を破壊しても罪に問われず、酷い検閲をするBIGTECHのやりたい放題は放置したままで政権に不利な言論と事実を封殺しています。仲間の国を見捨てるアフガン撤退、国境を開放し、不法移民が入りたい放題で、テロリストと麻薬の売人と人身売買のエージェントが入りたい放題、そんな出鱈目なアメリカに白旗など上げられますか?その出鱈目なアメリカに追随するYESマンばかりの欧州、自国民を多数犠牲にしてもナチスから守ってやった恩を忘れ今は偉そうにネオコンの陰に隠れて非難ばかりする恩知らずの欧州、やっていることはアメリカと同じで、脱炭素に、LGBTQに、プライベート無視のワクチンパスポート強制に、社会主義的、全体主義的政策ばかり実施しているどうしようもない欧州に非難され"NATOの核に屈しろ!"と言われても応じる筈もありませんよね。

信仰と伝統的価値を重んじる今のロシアの方が、よっぽど嘗ての古き良きアメリカに近くて、逆に今は、欧米の方が左傾化していて、ロシアが保守的になる、なんて言う価値観の逆転が今起きているのです。そんなどうしようもない欧米に上から目線で非難され、背中に銃を突きつけられる状態(ウクライナに核配備)を許容しろなんて言われても、全く聞く気になんて、ならないでしょうね。先の大戦で亡くなった3千万の英霊達にプーチンさんもあわせる顔が無くなります。

しかも、ウクライナの東部では2014年以来ロシア系住民のウクライナのネオナチによる虐殺がずっと続いているのに、ウィグルは騒ぐけど、この件は殆ど騒がない欧米の政府と欧米の主要メディアのダブスタ具合ってどうなの?って話です。そんなジェノサイド、見て見ぬふりなんて普通出来る訳ないでしょう?なんでロシア系住民が虐殺されても騒がないんだよ?それこそ人種差別だろ?って思うのです。

今2014年以来プーチンさんを潰しにかかっているネオコンのルーツは、ソ連で共産革命をしたユダヤ系の共産主義者達の集まりです。ロシア革命は英米の金融資産家達、主に(偽)ユダヤ系の金融資産家達の資金的支援で起きましたが、”ユダヤにロシアを渡すか!”とスターリンにユダヤの共産主義者達が追い出され、アメリカに流れ着いたのが今のネオコンの始まりです。嘗ての故郷、ソ連を恨み、アメリカで保守に転向し共和党支持にまわったのです。

もっと言えば、ナポレオン戦争後、欧州はロスチャイルド家の支配下にありましたが、その支配下に置かれる事を頑なに拒んでいたのは、ロシアの王族と貴族達だけでした。

それを快く思わないロスチャイルド勢力達、所謂DSは、身内から生まれたマルクス主義を使って、ロシアに共産革命を起こし、王族を処刑し、第二次大戦に巻き込み、結果、多くのロシア人が戦争で亡くなる事になったのです。だからロシア人達は、未だにシオンの議定書を読んでは(偽)ユダヤ人達に対する警戒を解いていないのです。

だからスターリンはソ連のユダヤ支配から祖国を奪い返したのです(彼も邪悪ですがね)。

しかし、DSも黙っておらず、育てたゴルバチョフを使ってソ連を解体し、ユダヤ系の新興財閥にロシアを切り売りさせました。特にエリツィン時代は完全に国を取られていました。

でも、その状況から国を取り戻さんと担ぎ上げられたのがプーチンさんであり、プーチンさんはDSの手下のネオコンの息のかかった新興財閥達、オリガルヒを解体し、彼らを逮捕し、国を取り戻したのです。

ですからDSはプーチンさんが憎くてしょうがない訳です。早速CIAを使って、2014年に親露だったヤヌコビッチ政権を革命により崩壊させ、追放します。しかも、ウクライナ内のオリガルヒであったユダヤ人、コロモイスキーの資金で作られた私兵集団(ネオナチ)アゾフにより、クリミアやドネツクやルガンスク等東部に住むロシア系住人達が大量虐殺されました。放置できなかったプーチンさんは軍事介入し、クリミアを独立させ、その後ロシアに編入させます。

それをDSとDSの手下の欧米のメディアは、”武力による暴挙”と騒ぎ制裁をし始めましたが、武力による暴挙をしていたのは、コロモイスキーのネオナチ軍団、アゾフの方です。そしてアゾフに武器と資金を供与し煽るCIAとネオコンの方です。

2015年に東部に住むロシア系住民に対する暴力を止める、と言うミンスク合意に同意していたのに、その後もずっと今まで東部のロシア系住民にジェノサイドを継続しているのは、コロモイスキー率いるネオナチ・アゾフの方であって、それを放置しているゼレンスキーも同罪なのです。そしてもっと罪深いのは、ミンスク合意破棄を裏で煽るCIAとネオコンの方です。

でも、世界のメディアはDSが握っていますから、ロシアの正当性の証明がかなり難しくなっています。

そのネオナチであるアゾフのメンバーがゼレンスキー政権で閣僚を務め、ゼレンスキーの周りを固めています。なので、やる事がえげつなく、ビルなどへの砲撃も必ずしも全てロシア軍の砲撃でない場合もあるのです。ネガキャンを狙った自国への攻撃も混じっているのです。

そもそもゼレンスキーが大統領になれたのは、コロモイスキーがバックにいたからと言われています。コロモイスキーは、イスラエル国籍も持つ、ゼレンスキーと同じユダヤ人です。

そして、それを支援するアメリカの国務省は、ネオコンのブリンケンと、同じくネオコンのヌーランドが国務次官ですが、彼ら二人共ユダヤ人です。ネオコンがネオナチを積極支援しているのです。

なので、東部のジェノサイドとも言えるようなロシア系への虐待が止むはずもなく、やむにやまれぬ状況下に置かれたプーチンさんは、

彼の要望通り、

・ウクライナの中立化、非武装化、
・東部のロシア系の救済、
を実現すべく、
ウクライナ内のネオコン+ネオナチの拠点を叩いているのです。

勿論、関係のない多くのウクライナ国民が亡くなったり、家を失ったり、難民化するなど、そこに悲劇があるのは承知していますので、軽々しくは言えませんが、やむにやまれぬ状況下に置かれたプーチンさんは、批判を承知で打って出たのではないかと思います。

日本も世界もプーチンこそが諸悪の根源くらいの勢いですが、彼の言動を見る限り、彼は神を信じる敬虔なキリスト教徒であり、日本への原爆投下のシーンを見てガムを噛みながら拍手をするオバマとは違って、胸の前で十字を切る本当は誠実な人です。家族愛や郷土愛等、伝統的価値を重んじる愛国者であり、基本トランプさんと近いスタンスの強いリーダーなのです。ただ、トランプさんよりも少しだけ強気なだけです。

そんな彼を中共に近づけさせるような追い込み方を欧米も日本もすべきではありませんね。愚の骨頂です。

トランプさんならしないでしょう。

核を大量に持ち迎撃不能な極超音速ミサイルを持つ中露が組めば、世界にとって、欧米にとっても、日本にとっても最大の脅威となると言う事は子供でも分かる話です。軍事の専門家たちに言わせると、二正面作戦(中露、場合によって北を含め三正面)を招く今のやり方は負け戦さ確定、愚の骨頂とボヤいているのです。

でもあえてやってるのでしょうね。きっとね。DSはね。
大きな戦争を欲しているのでしょう。血に飢えているのです。

ホント、どうしようもないですね。

でも、うまく収まるといいですね。プーチンさんにはなんとか凌いでいただきたいです。

そう言えばイスラエルの首相がモスクワに飛びましたね。ウクライナとの仲介と言うのが表向きの理由ですが、ユダヤ人のゼレンスキー大統領のバックで、ウクライナ東部でロシア系住民の虐殺を続けるネオナチのアゾフを私兵集団として所有するウクライナ政界の実力者で超大金持ちのコロモイスキーはイスラエルの国籍も持つ人物ですので、想像ではこの辺りのロシアにとって大変迷惑な存在の今後の処遇をどうするか?等についてイスラエルの首相と話をしたのではないか?なんて想像をしたくなるのです。また、よく噂に出る話ではありますが、モサドとCIAやネオコンがウクライナ内に複数持つと言うバイオ兵器ラボ絡みで、"一体こんな危険なウィルスを作ってなんのつもりだ!世界を滅ぼす気か!”とイスラエルの首相を恫喝したのではないのか?なんて想像を逞しくしてしまうのです。まぁ妄想の類の話ではありますが、あり得なくはないよな?なんて思うのです。イスラエルの首相訪ロは、あまりニュースでは取り上げられませんでしたが、個人的にはとても気になる動きでしたね。

まぁ、この後は、この地獄絵図は一旦離れて、自然とか食べ物とか音楽とか、全く別のテーマにしたいと思っています。

では。

湖畔人

※2022年3月7日改訂
※2022年3月8日改訂

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