湖畔人です。
新天皇の即位式に「即位礼正殿の儀」が先日22日皇居で行われましたね。
令和天皇の誕生ですね。
世界各国の王族や要人達を前に繰り広げられた世界最古の王朝の新天皇即位に伴う儀式では、天皇、皇后両陛下や皇族の皆様が平安時代に由来する十二単などの伝統装束に身を包み、まるでそれは平安時代にタイムスリップしたかのようであり、それはそれは厳かで重々しく堂々たるものであり、そして何より神秘的でした。その雰囲気は君が代を聞くときに感じるものととても似た感触を受けたのです。朝日が水平線の彼方からゆっくりと姿を現すかのような、ゆったりと神がその姿を現すかの様な厳かさを感じました。
そもそも天皇家が何故これまで2600年以上もの長きに渡り存続出来たのかと言えば、実際の政を行う権力者、政府(幕府)とは別に、権力者に権威を与えるより上位の存在として、神々の長である天照御大神の肉体子孫として神の権威を背景にした超権力者として存在して来たからだと思うのです。日本神道の最高神と人間界の間に立って、祈りを通して人々に幸福をもたらす宗教的権威として存在して来たからこそ、これほどの長きに渡り存続出来たのだろうと思うのです。
天照の孫、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、この地上界を神の意に適うような世にせよ、和でもってこの世界を治めよ、と言う天照の命を受けて、高天原から九州の高千穂峰に天孫降臨し、その後、ニニギノミコトの曾孫に当たる神武天皇が日本を天照の意に適う和でもって統べられた統一国家にすべく東上し、奈良に統一国家のシンボルである大和朝廷を開いたのが天皇家の始まりであり、それ以来126代、約2680年の長きに渡り続いているのが、この世界最古の王朝、神武朝、今の天皇家なのです。 ですから、天皇家の存在は、日本神道の最高神であるゴッデス天照御大神が、日本は和をもって統べられた神の意に適った国であれ、と願いをかけられた証拠、アカシなのです。
ですから、天皇家の先祖を辿ると必ず天照御大神に行き当たると言う系図でないと意味が無い訳です。父親を辿ると必ず天照御大神に行き当たる系図を保つことにより日本の最高神である天照が、日本の國民にかけた願いを実現すべく神の代理人として地上に派遣をしたのが天皇家であり、その天皇家の存在により、神がこの国を何時も憂い安寧を願っている事が明確になるのです。その為には天皇は男系の天皇でないといけない訳です。女系を許すと皇室の先祖が複数出来、神の末裔、神の息吹としての天皇家と天照の繋がりが分かりにくくなり、天皇の存在価値が大きく損なわれる事になるからです。
別に女性差別とか女性蔑視とかそう言うことではないのです。そもそも日本の最高神天照は女性の神様ですしね。差別ではないのです。そうではなく、常に天照が天皇の肉体先祖と判るように男系にせよという事です。
例えば、もし愛子さまが女性天皇となったとします。彼女は男系の女性天皇です。別にそれは構いません。ただ、彼女の次が問題なのです。彼女の次は彼女がお婿さんを貰い、そのお婿さんとの間に出来た子が次の天皇として愛子天皇の後を継ぐとなると、その子は女系の天皇という事になり、父親が別の先祖を持つ天皇となる為、その父親の家系の名を冠した王朝がそこから始まってしまうのです。そうすると、それは2600年以上続いて来た神武朝がそこで滅ぶと言う事を意味し、天照を先祖に持つ系統が崩れ、新たな王朝がそこから始まってしまう事を意味するのです。愛子さんのお婿さんが佐藤さんなら佐藤朝の始まりとなり、もし外国の方と結婚をした場合、その海外の方の名を冠した王朝が始まるのです。例えば、愛子さんが留学中に仲良くなったアメリカ人の男性と結婚したとして、その男性が仮にJames Gatesだとして、その場合、Gates朝が始まるのです。また例えば、愛子さんが留学中に仲良くなったのが韓国人の男性だとして、その韓国の方と結婚したとして、その男性が仮にパクヨンジンと言う方だとして、その場合パク王朝がそこから始る事になります。これだと、天照御大神が先祖であった事実が段々と薄まっていくのです。同時に韓国にも皇族の祖先がいると言う事になり、全く有難味に掛けて来るのです。その家系に仮に悪意を持つ人が現れ、日本人は皆皇室の祖であるパク家と韓国を崇め奉れとか訳の分からない事を言ってくる可能性だってあるのです。女系天皇の誕生を繰り返せば、王朝がその都度代わり、皇室の祖の系統が幾つも出来てくる事を意味します。そしてそれら新しい皇室は元は普通の人達だったのに急に宮内庁から支援される対象になったりして、もう何が何だか訳が分からなくなってくるのです。また繰り返しますが、それら新しい皇室の系統に悪意を持つ者がいれば皇室である我の言う事を聞けと権威を悪用する不届き者が出て来る事もあり得るのです。そうした事を防ぐためにも、そして何より皇室が天照の子孫であること、神の息吹である事を証明し続けるためにも、男系の天皇である必要があるのです。
嘗ても女性天皇は歴史上幾人もいましたが、彼女達はあくまで一時的なピンチヒッターであり、彼女達が婿との間にもうけた男子を次の天皇(女系天皇)にしたりはしていないのです。彼女達は子を作らずあくまで男系を保ってきたのです。それは繰り返しますが、複数の皇祖の系統が出来、天照が先祖だった事実が薄まる事を避ける為であり、その皇室と言う権威を悪用する者達が出て来ないようにする為の先人達の深い知恵が働いていたからなのです。その意味で女性宮家の創設もダメかと思います。
男系の男子を天皇にする継承方式を取る場合の課題は、無い事は無いのです。その時の皇族の中に男系男子がいない場合子孫を残せなくなるがどうするのか?という課題が出て来る訳です。そして実はその課題は今の皇室が抱える課題でもあるのです。今の皇室に於いて若い男子は秋篠宮様のお子様である悠仁親王殿下お一人だけです。今後、将来、悠仁親王殿下が天皇になられたとして、その後ご結婚をされて、子をもうけようとされても、仮にもし男子のお子様に恵まれなかった場合には、その場合、そこで皇統が途絶える事になり、皇室存亡の危機が訪れて来てしまうのです。嘗ては天皇に第二夫人、第三夫人がいたのでリスクヘッジが出来ましたが、そのやり方は余り現代社会には馴染まないやり方ですので、そうすると、且つてGHQによって廃止された宮家、旧宮家を復活させる事が一番現実的なリスクヘッジの方法かと思うのです。その中に男系男子がいれば、その方を養子として天皇家に迎える事で男系を継続しやすくなるからです。男系宮家の存在は、過去何度もお世継ぎ問題に直面し、男系の男子を日本全国から探し出すことに苦労して来た先人達の知恵の結晶なのです。男系の旧宮家は急ぎ復活させるべきかと存じます。
イギリスなどは女系天皇も許容しているので継承資格を持つ人は今も数千人もおり欧州中に散らばっております。結果、王朝名もテューダー朝、ハノーヴァー朝、ザクセン=コーブルク=ゴータ朝、ウィンザー朝と何度も変わっているし、自国民以外に皇位継承者が多数存在するのです。何か変ですよね。このやり方では血筋が途絶えるリスクは低いのですが、でも日本のように先祖に神がいる事を重要視する皇統には向かないやり方だと思うのです。ですから旧宮家の復活が日本に合った現実的な対応方法と言えるかと思うのです。
ただ、その旧宮家の方々に皇室に入っていただくとしても、その大前提として、自分達の先祖が天照であり、皇室の仕事が、日本や世界の平和と幸福を神に祈る事である事を深く認識頂く事が前提となるかと存じます。
これは今の皇室の方々も一緒な話です。自分達の先祖が天照御大神であり、自分達の仕事が、日本や世界の平和と幸福を神に祈る事であり、神に願いは通じると心底信じられる人達でないと、皇室の未来は大変危ういと言わざるを得ません。
でも神は、神の臨在を天候によって当日示しておられましたね。
悪天候でしたが、儀式が始まると雨も風も止み、光が差し、東京の空には美しい虹がかかっており、多くの方がそこに神の臨在を感じたようです。作家の百田さんも、行列の出来る法律相談所に出演している北村弁護士もあの天候の変化に神の御業を感じたようですね。
自分などあの悪天候ですら神の御業かと思いました。あの悪天候では皆外出もできずテレビの前に座っているしかなかった筈なので、”テレビの前に座して、古来から続く天皇家とその肉体先祖である天照の御大神のご存在とその神の願いに思いを馳せよ、そして、この国が神の国であり、神が望むがごとく和を以て貴しとなす思いやりの深い正義の国民であれよ、さもなくば天変地異により反省を促すぞ”と言うメッセージを受け取ったかのように感じ取れましたね。
昨日の豪雨などまさにそれでしょう。
天候は神の御心の現れなのです。
天皇家が今後も末永く続く事を願い、旧宮家の復活を求める議論が高まる事を期待したいと思います。
では。
湖畔人