第450話.気になった音楽(167)夏の終わりを惜しむ曲④The Five Satins『To The Aisle』

2020-08-30 17:59:59 | 気になった音楽
湖畔人です。

前話に続き、夏の終わりを惜しむ曲のご紹介です。

主に、オールディーズです。と言うか、ルーカスの映画『American Graffiti』のサントラが、自分にとっては夏の思い出そのものになっていまして、中学の頃やたら周りが聴いていたのです。たぶん、当時は原宿のホコ天のローラー族の影響か、自分が住んでた海辺の街でも学年ごとにチームがあって、チーム名を決めて、チーム名が刺繍されたお揃いのスカジャンを皆で作って着ていて、オールディーズの曲に合わせて皆でステップを踏んでいたのです。501履いてクリームソーダの財布をポケットに挿して、足元はコンバースかラバーソウルで決めてやたら踊っていました。自分はそのチームには入っていないけど、音楽は一緒に聴いていたし、海辺で海の家の手伝いをしたりみんなでよく遊んでいたので、自分にとっては夏の思い出の一つなのです。

また、今振り返ると、能天気で熱狂的で馬鹿みたいに浮かれていた軽くてPOPな当時のアメリカの若者文化そのものが世界にとっての夏みたいな時代でして、夏の終わりと言うと、アメリカンオールディーズを連想するのです。その中でも夏の終わりと言う事で一番しっくりくるのはThe Beach boysの『All Summer Long』ですが、以前すでにご紹介しているので、今回は『American Graffiti』のサントラの中で夏の終わりの切なさに気分的に重なる曲をセレクトしてみました。 

夏の終わりを惜しむ曲の4曲目は、ファイブサテンズの『To The Aisle』です。この曲自体は、出会いから結婚までの道筋を描いた曲で、ホントは夏とは何の関係もないけど、でも個人的には『American Graffiti』の中の思い入れのある曲の一つと言う事で選びました。良い曲です。まるで、"今後僕は良いパートナーと出会い、結婚なんて出来るのだろうか?"と不安がる青年に、"心配しないで、今後、君はある女性と出会い、段々と仲良くなり、段々と結婚を意識するようになり、そしてAisle、教会のバージンロードを歩いている事でしょう"、と励ます、縁結びの天使達の囁きの様な曲です。

では、次話に続きます。

湖畔人  

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