第434話.気になった音楽(152)(153) Bread『Dairy』,槇原敬之『林檎の花』

2020-08-14 22:56:55 | 気になった音楽
湖畔人です。

以前、第431話の中で、好きな人の幸せを願って、自分の気持ちを抑えて身を引くケースが人生にはあり、その悲しみは人生の至る所で見うけられるが、それは何とも表現しようもないもので、そうした姿を描いた歌の特集も後でやりたいと申しました、早速、そのケースにあたる曲を二曲ご紹介したいと思います。

まずはBreadの『Dairy』です。
気になっていた女性の日記を偶然木の下で見つけ、不謹慎ながらもそれに目を通すと、どうも自分の事が書いてあるようであり、自分の事を意中の人と思っているらしいと思い、小躍りし、彼女との結婚まで決意するが、更に読み進めると、どうも意中の人は自分ではなく他の男性だと知り、落胆し、涙するも、直ぐに気持ちを切り替え、その女性と、その女性が好きな男性の幸福な未来を願い、祝福する事を決める、と言うストーリーでして、ほんの一瞬の間に、一気に天国と地獄を味わい、自分は残念ながら大好きな彼女の未来の幸福には絡めないけど、自分は身を引いて、遠くから彼らの幸福を応援する事を選んだ、と言うなんとも健気な心優しい男性の物語です。

次は、槇原敬之さんの『林檎の花』です。この曲はちょうど東日本の震災の頃ローンチされた曲で、震災の衝撃が大き過ぎて、その陰に隠れてしまって埋没してしまった幻の名曲ですね。大好きな人の幸福を願って、自分の気持ちを抑えて、好きな人が幸せになれるよう黒衣に徹する健気な男子を、作者(槇原さん)が、”自分は君が彼女の事を大好きなのを知ってるよ、でも君は、自分の事より、彼女が幸せになる事の方がずっと大切なんだね、偉いね、君は、きっとそれが愛なんだね”、と歌う、何とも言えない名曲なのです。
薬物騒動で今は活動から遠ざかっている槇原さんですが、LGBTと言う事で色々と葛藤も多い事でしょうが、でもいつか復活する際には、世間に広まり愛される機会を逸したこの隠れた名曲を是非再ローンチして頂いて、皆様にもっと知って頂き、愛して頂きたいですね。だって勿体ないですからね、こんな名曲。埋没している場合ではないです。

明日は、終戦記念日、以前ここでご紹介した特攻を想起させる曲をもう一度思い出して、再度ご紹介してみたいと思います。

では。

湖畔人

第433話.気になった音楽(149)(150)(151)C.W.ニコル『Sail down the river』『りんごの木にかくれんぼ』『ぬまどろ坊主』

2020-08-14 09:46:15 | 気になった音楽
湖畔人です。

アグネスチョウもジミーライも釈放されたのでやっと軽い文章を書く気になってきました。一時はホントどうなるかと思って暗澹たる気持ちだったのですが、短期で釈放となりともかく良かったです。でもまだ予断は許しませんがね。亡命してしまえばよいのに、とも思うし、日本に来ればいいじゃない?、とも思うのですが、薄情な日本政府では彼女達をかくまう程の担力もないし、中共のポチの二階さんが彼女の居場所を中共に伝え、連行されそうなので、日本ではダメですね。頼りになりません。政権内に敵がいます。残念ながら。ホント恥ずかしいのですが、やはりUSかUKですね。家族ごと亡命すればよいと思います。このままだと何れ捕まりますからね。生きていさえすれば何とかなる、と以前彼女の言った通りです。でもまぁ、日本でもTOPニュースになるようになってきたので、もはや民意が黙っていないでしょうね。中共が彼女達に手を出せばもはや世論が許しません。世界を敵にまわします。

先日NHKでCWニコルさんの追悼番組のようなものが放映されていました。環境、環境と言われるとかなり極端な文明否定のグレタさんみたいなイメージがあって、あまり気乗りしなかったのですが、観ていると彼の嘘のない等身大で剥き出しな感じに、あ、これはちょっと違うな、と思い始め、そのまま観てしまいました。判ったのは、彼自身が木や森に救われ再生された当事者だと言う事です。彼の主張は彼の実感そのもので、温暖化を声高に叫ぶ視点の偏った胡散臭い人達とはちょっと違うと言う事です。
幼少期に体が弱く且つウェールズ訛りと言う事で壮絶なイジメにあい、辛かった日々を過ごしていた彼は、祖母の薦めで木と触れ合う事をおぼえ、木と触れ合う中で活力と自信を得、強くなって行ったのです。樹は恩人であり、祖母との思い出でもあり彼の原点でもあります。ウェールズを含むUKにはキリスト教が入る前のケルト文化の影響がまだ色濃く残っていて、ホビットと呼ばれる小人の伝説も、宇宙樹の思想もまだまだ息づいているのです。だからハリーポッターや指輪物語なんて話が出て来るのでしょう。そして木が特別な意味を持つのです。樹は宇宙の成り立ちの象徴であり、繋がった多くの生命の象徴であり、力の源であり、癒しなのです。そうした実感のこもった木や森への特別な感情を持つ彼は、傷付いた人々の再生の場として森を整備し人々と交流して来ました。その中で東日本の被災者の宮城の方々との交流もあったようです。プライベートでは娘さんが薬物依存があったり簡単では無い人生でしたが、彼なりに正直に真っすぐ生きたのだと思います。そして彼は歌を歌う人なのです。優しく味のある歌声が魅力的で何か気になってしまって番組を観終わった後、彼の歌をYou tubeで色々聴いてみました。今日はその中で特に気に入った3曲をご紹介致します。『Sail down the river』『りんごの木にかくれんぼ』『ぬまどろ坊主』の三曲です。いい味があります。彼のヤンチャさも優しさも良く出ています。お薦めです。

彼はコロナとの向き合い方も、いいあんばいです。都市封鎖などの隔離政策は長くは続かない、感染者を隔離する努力は当面は要るだろうが、まずは免疫を付けることが大事、私たちに今 求められているのは「バランス」だ、とし、ケアはしつつ、あまり恐れ過ぎず日常を過ごす事を推奨しているようです。いいあんばいですね。生きているうちに会って、“自分に正直に生きましたね、立派でしたね”、と言ってあげたかったですね。大体いつも気付くのは失った後です。後の祭りですね。凡人ですね。

では。

湖畔人