今日の実習ではいい経験をした。
「Code Blue」。これは入院している患者さんに異変が起きて、サイレンと共にスペシャルチームが一気に集まり、病室で集中的に病状を見るという状態。
今日私が担当した患者さんに、高齢の少し認知症が始まっている喘息をもっている女性がいた。その方は動きはとてもゆっくりだけど寝起きや食事、トイレ・お風呂もすべて自分ででき、時間があるときは新聞を読んでいる。ただいつ転ぶかわからないし、高齢であるがゆえに病状がいつ変化するかわからないので、15分おきに何も起こってないかをチェックするという条件のついた人だった。私が最後にその女性を見たときは椅子にすわってボンヤリしている感じだったけど、別段何か起こっている様子ではなかった。次のチェックまで私はほかの患者さんの世話を焼いていたところ、教育係の人が来て「あの女性は明日退院だから、今から常備薬をまとめて薬局で最終チェックをします。今の用事が終わったら来て」。大部屋だったのでカーテンで仕切っているだけ。私が引き続き世話を焼いているとカーテンの向こうから教育係の「ミセス○○? ミセス○○??」という声。何かと思って行ってみたら、椅子の上で体がグニャッと曲がった状態で口を開け、呼びかけにも反応しない女性の姿。
「Code Blue!!!!」
教育係が叫んだ途端、病院内に「呼吸科病棟でCode Blue」という放送が流れ、ビックリするぐらい大勢の人が瞬く間に大集合。病棟の看護師はもちろん、医者、心電図技術士、何か特別な技術を持っている看護師などなどがワンサカ。狭いスペースに10数名が集結し、一気にいろんな検査がスタート。神経機能異常の有無、心電図、血圧、脈拍、体内酸素濃度、血中糖度、体内電解質バランス等の数値がいろんなマシンでチェックされ、同時に血液検査も行われた。こんなにたくさんのことが本当にあっという間。私は自分の患者さんに起こった異変だったのでかなりパニック状態。何かできることを探していたけど、結局病室の端っこでオタオタしていた。幸い患者さんはすぐに意識を取り戻したけど、心電図の結果が心臓の動きが正常ではないことを示していたので急遽心臓内科に転送された。後から聞いたら大事にはいたらなかったらしい。良かった良かった。
それにしても。こんなことを書いたら不謹慎だけど、すごくいいものを見た気分だった。あの緊迫感は言い表しようがない。「息はしてる?」「心臓は動いてる?」というリアルに生死を問う会話が飛び交う中、集まったすべての人が、一刻も早く、患者さんに何が起こっているのかを知ろうとし、かつ助けようとしている。その姿といったらまるでドラマの中にいるような気分。改めて自分が飛び込もうとしている世界の重大さを知った。
まだ学生で知識も浅く、何もできない自分がもどかしい。もっと勉強しないとなぁ。
「Code Blue」。これは入院している患者さんに異変が起きて、サイレンと共にスペシャルチームが一気に集まり、病室で集中的に病状を見るという状態。
今日私が担当した患者さんに、高齢の少し認知症が始まっている喘息をもっている女性がいた。その方は動きはとてもゆっくりだけど寝起きや食事、トイレ・お風呂もすべて自分ででき、時間があるときは新聞を読んでいる。ただいつ転ぶかわからないし、高齢であるがゆえに病状がいつ変化するかわからないので、15分おきに何も起こってないかをチェックするという条件のついた人だった。私が最後にその女性を見たときは椅子にすわってボンヤリしている感じだったけど、別段何か起こっている様子ではなかった。次のチェックまで私はほかの患者さんの世話を焼いていたところ、教育係の人が来て「あの女性は明日退院だから、今から常備薬をまとめて薬局で最終チェックをします。今の用事が終わったら来て」。大部屋だったのでカーテンで仕切っているだけ。私が引き続き世話を焼いているとカーテンの向こうから教育係の「ミセス○○? ミセス○○??」という声。何かと思って行ってみたら、椅子の上で体がグニャッと曲がった状態で口を開け、呼びかけにも反応しない女性の姿。
「Code Blue!!!!」
教育係が叫んだ途端、病院内に「呼吸科病棟でCode Blue」という放送が流れ、ビックリするぐらい大勢の人が瞬く間に大集合。病棟の看護師はもちろん、医者、心電図技術士、何か特別な技術を持っている看護師などなどがワンサカ。狭いスペースに10数名が集結し、一気にいろんな検査がスタート。神経機能異常の有無、心電図、血圧、脈拍、体内酸素濃度、血中糖度、体内電解質バランス等の数値がいろんなマシンでチェックされ、同時に血液検査も行われた。こんなにたくさんのことが本当にあっという間。私は自分の患者さんに起こった異変だったのでかなりパニック状態。何かできることを探していたけど、結局病室の端っこでオタオタしていた。幸い患者さんはすぐに意識を取り戻したけど、心電図の結果が心臓の動きが正常ではないことを示していたので急遽心臓内科に転送された。後から聞いたら大事にはいたらなかったらしい。良かった良かった。
それにしても。こんなことを書いたら不謹慎だけど、すごくいいものを見た気分だった。あの緊迫感は言い表しようがない。「息はしてる?」「心臓は動いてる?」というリアルに生死を問う会話が飛び交う中、集まったすべての人が、一刻も早く、患者さんに何が起こっているのかを知ろうとし、かつ助けようとしている。その姿といったらまるでドラマの中にいるような気分。改めて自分が飛び込もうとしている世界の重大さを知った。
まだ学生で知識も浅く、何もできない自分がもどかしい。もっと勉強しないとなぁ。