京王高速バス信州飯島のバスステーションに降り立つと
なんと涼しい
道が土だとこんなにいい風を運んでくるのだと
大きく深呼吸
「この風を受けて昼寝をしたいわね」
「気持ちいいでしょうねえ」
居眠り大臣のヨシダ
バスの座席も
「どうせあなたは舟こぐから道路側でいいでしょう?」
とチャコちゃん先生に決め付けられる
よく寝るよまったくうーー
志村さんの工房では
繭が気持ちよさそうにざるの中で天日干し
「これは?」
「あけぼのの塩漬けです」
「おもったより繭が大きいのですね」
塩漬け中のものも見せていただく
上の泥がコチコチになっていてひび割れている
塩泥、塩泥、塩泥と重ねていく
「沢庵は沢庵和尚の創作と言うけど、意外と塩漬け繭にヒントを得たりして」
「正式に文献にあるのは中国の塩漬けですけど」
「ニホンにもあったとも無かったともいえませんね」
「なんといっても漬物文化国ですから」
繭をなめてみる
「しょっぱい!」
「当たり前でしょう?」
今回の塩はシシリア島の塩を使っているそうだ
「ニホンの塩はダメ?」
志村さんはいろんな国の塩をアレコレ試して
その結果ニホンの塩は一度沸かして居るので水分が多く
繭に使うとカビが出やすいことを発見
「昔は純天日干しの塩があったんですけどね」
それ以来ヒマラヤの岩塩とか地中海の天日干しの塩を使っている
「シシリアだってなんだかお洒落な香りがしてきた」
昔から繭の中の生きている蛹をどう安眠死させるか
世界各国で技術の模索があった
その結果
いきなり冷やして凍えさす
高温熱風であの世に送る
蛹が生きているうちにお湯につけてすばやく糸を取る
塩に漬けて自然死を迎えさせる
その結果
亡くなった蛹を見ると塩漬けの中に居る蛹は
ほとんど生前のふっくらした姿
お湯につけた繭の中の蛹は丸く縮まっている
熱風乾燥は干からびている
冷やしたものも蛹に水気は全く無い
蛹が干からびたということは
蚕のシェルパーでもある糸もパリっと乾燥したことにもなる
そうすると織った布は硬い
大量生産では仕方のないことだったけど
戦後マッカーサーの本国への報告に
「ニホンは絹の産地で原料というと絹だけ」
なんて書類を読んだが
今は昔
なんと涼しい
道が土だとこんなにいい風を運んでくるのだと
大きく深呼吸
「この風を受けて昼寝をしたいわね」
「気持ちいいでしょうねえ」
居眠り大臣のヨシダ
バスの座席も
「どうせあなたは舟こぐから道路側でいいでしょう?」
とチャコちゃん先生に決め付けられる
よく寝るよまったくうーー
志村さんの工房では
繭が気持ちよさそうにざるの中で天日干し
「これは?」
「あけぼのの塩漬けです」
「おもったより繭が大きいのですね」
塩漬け中のものも見せていただく
上の泥がコチコチになっていてひび割れている
塩泥、塩泥、塩泥と重ねていく
「沢庵は沢庵和尚の創作と言うけど、意外と塩漬け繭にヒントを得たりして」
「正式に文献にあるのは中国の塩漬けですけど」
「ニホンにもあったとも無かったともいえませんね」
「なんといっても漬物文化国ですから」
繭をなめてみる
「しょっぱい!」
「当たり前でしょう?」
今回の塩はシシリア島の塩を使っているそうだ
「ニホンの塩はダメ?」
志村さんはいろんな国の塩をアレコレ試して
その結果ニホンの塩は一度沸かして居るので水分が多く
繭に使うとカビが出やすいことを発見
「昔は純天日干しの塩があったんですけどね」
それ以来ヒマラヤの岩塩とか地中海の天日干しの塩を使っている
「シシリアだってなんだかお洒落な香りがしてきた」
昔から繭の中の生きている蛹をどう安眠死させるか
世界各国で技術の模索があった
その結果
いきなり冷やして凍えさす
高温熱風であの世に送る
蛹が生きているうちにお湯につけてすばやく糸を取る
塩に漬けて自然死を迎えさせる
その結果
亡くなった蛹を見ると塩漬けの中に居る蛹は
ほとんど生前のふっくらした姿
お湯につけた繭の中の蛹は丸く縮まっている
熱風乾燥は干からびている
冷やしたものも蛹に水気は全く無い
蛹が干からびたということは
蚕のシェルパーでもある糸もパリっと乾燥したことにもなる
そうすると織った布は硬い
大量生産では仕方のないことだったけど
戦後マッカーサーの本国への報告に
「ニホンは絹の産地で原料というと絹だけ」
なんて書類を読んだが
今は昔