垣根は自分で外す

「ただの人間なのに何気取ってるの！」
倉庫に詰め込まれた荷物の断捨離をしていたら
自分の中の荷物が軽くなった

膨大な写真を処分
こんなことした、あんな事をしたすごいじゃあないの
えらい方にも、美しい方も、やんごとないお方とも
取材でお近くで話ができていた

そういう思い出も全て処分
これから着物のことをもっと知りたいと思う方のための資料は
きちんと残す

雑誌の仕事をしていたので取材写真も膨大
フイルムの処置にも今までは捨てられず残していた
それすら処分n
しかし今後こういう撮影はできないだろうなというネガは一応保存

そういう作業をここ一週間倉庫にこもってこつこつとすすめていた
小説や美術館、博物館のカタログも全て処分

人が作った垣根だと思っていたのが
整理をしているとそれは全て自分が作ったものだと理解できた

自分を縛っていたものが解けていく
断捨離は一人で進めるものだとつくづく思った

ヨチヨチ歩きだが新しい私になっていく
私自身がそういう私を見るのが楽しみ

何も持たず旅立つためにはなお努力して削ぎ落とさなければならない