静かなクリスマスイヴ
町中にジングルベルが奏でられていた頃
異常に早足で歩いたものだった
急ぐわけではないのに忙しない心があった
しかし高揚感もあり
何かに期待していたようにも思う
その期待はなんであったのだろう
今年冬至が過ぎて「気」がガラリと変わった気がする
静寂な中に強いエネルギーを見る
そしてみんな落ち着いている
何かに向かっているようだがそれはきらびやかな先ではなく
力強い何かがそこにある
街に出ると大勢の人が歩きざわめいている
でもケーキを持った人たちとすれ違うこともない
いつもと違った
今までにないクリスマスイブが更けていく
この世の中は確実に変化した