チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

肌感覚

2022年05月22日 09時03分19秒 | 日記
この五月は
袷を着たり、単衣になったり忙しい
たまに着物に手を通す方は、袷か単衣かでお悩みだと思う
肌感覚というのがあるが、ここまで着物を着ることが少なくなると、この肌の感覚も怪しい
大体化学物質てんこ盛りの食事をし、石油繊維の衣類に身を包んでいると、肌感覚どころか、内臓の感覚もおかしくなってくる

先日一日のんびりしていたので、BSテレヴィで古い映画を観ていたら、間に入るコマーシャルのほとんどが
「認知症になる、骨が弱くなる、白内障にかかる、耳が聞こえなくなる、髪の毛が薄くなるなどなど」
怖がらせることばかり言って
それには
「このサプリがいい、この健康食品がいいなどなど」
の連呼

此れでは逆に病人を増やすだけではなく、自分の直感とか自分の肌感覚は根こそぎなくなっていく

自粛自粛で人を外に出さず、人との会合は禁止して約三年、こういうテレビを毎日見ていたら人は未来に希望を持てなくなる
外に出たらマスク、蜜は避ける、会話は控えめ
人間としての必要最低限の人とのつながりが無くなり、自分自身の肌感覚がなえてくる
そうするとただ黙って誰かの命令通りに動く人間家畜状態

仲間と会うからこそおしゃれもしたい、其れには健康であることが一番

はるか昔
占領軍が日本の町にどっと現れたとき、軍服以外の普通の人達の服装がびっくりだった
真冬なのに半袖、まだ寒いし人との食事の場で半パン、初夏に毛皮のショール
季節の変化など全く感じない人たち、またTPOの装いも無視
それにすぐ同調する女達

今電車の中で見る風景は戦後見た進駐軍の家族の人達と同じ
自然と共に季節を愛でる感覚は日本人にも薄くなったのかもしれない


コメント
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