チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

水無月・風待月

2022年06月02日 10時03分20秒 | 日記
6月の和名水無月
水のない月なのに梅雨の月でもある。日本語ってなんておもろい
俳句でも学ばない限り、こういう季節の言葉と縁遠くなる
最近は毛筆で手紙を認めることもなく、もちろん万年筆の出番もなく、便せんも一筆箋を使うことが多い
文房具の売り場も一変して、カードや一筆箋の種類が豊富になった、事務用品も探さないと見当たらない
請求書や見積もりも全てインターネット上で行われる
お互いの思いはメールでやり取りするので、いきなり用件を伝えて終わり、正しく業務連絡だ

人と人の間に「情」が生まれることが少なくなった
ちょっと支払いが送れたりすると、親しくしていたと思っていても弁護士を立てて脅しの手紙を送りつけたりする

殺伐と孤独
そういう人生を送る人も多くなったのではないだろうか
お金がすべてと言ってマネーゲームに走るが、たんとお金を持った人がそのお金を何に使うのか?
若くて億万長者になった人たちの家を見ると、どういうわけか真っ黒の箱を作り、窓も小さく外の光はあまり取り入れない。ナメクジのすみか?

勿論明るい人たちもいる
未来を見据えた社会福祉を考えている人たちも多い
そういう若い人たちの間で俳句がはやってきている
テレビの影響もあるのだろうが(二度ほど見たけど番組名が思い出せない、楽しい番組だった)日本語の多様さを知るだけでも、視野が開けてくる

梅が熟れる梅雨、稲が育つ雷、稲妻 山の姿が明確になる夏山、田んぼが一斉に緑になる青田 鮎の成長を保護して守り6月から解禁
自然の移り変わりと言葉は確かに俳句を学ぶと覚えていき、自然を眺める目も変わってくるし、日本の山野が愛おしくなる

和の言葉から自然が見えてくることを大事にしたいと思う




コメント
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