チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

台風一過

2022年09月25日 11時55分18秒 | 日記
最近の台風一過にはさわやかさがない、ぴしっと決まらない
台風一過は透き通ったような青空を眺められ唯一のチャンスなのだが、最近は中途半端で歯切れが悪い
今朝もそうだった、やっと午後になってしぶしぶ青空が出るらしい

どうしてこんなんことになっているのか?
気象環境が変わったのか、台風さんが勝手に性格を変えてしまったのか
スカッとした台風一過はもう人に与えないのかなあ、と思い公園のベンチに座って、スマホをいじっていたら、岸田首相の国連での演説に3人くらいの要人しか座っていない写真が出てきてびっくり

この姿は世界が日本に対して思っている気持ちなのかと
日本はここまで世界から見たら魅力のない国になっているのかと

昨日「比佐子つれづれ」の中で
江戸時代の末期各国が日本をどかして開国させようと、武力だったり、文明を見せびらかしたりしながら開国を迫っていたが、この時の日本の魅力は、金銀銅の埋蔵量だった

そして明治に入り貿易港を設けたら、一気に世界の的になった
アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ドイツなどの大国が、横浜、長崎、函館にこぞって館を作り、居留地として多くの外人の家が建ち日本で暮らし始めた

絹や木綿をふんだんに使っている普段着の着物が、飛ぶように売れ、打掛や帯を買いあさる外人も多かった。いつの間にか、生糸が輸出のトップに躍り出た。それくらい日本の絹に世界が注目したのだ

その糸を大量生産するためのフランスからの機械の導入が明治初年に始まり、世界で一番立派な富岡製糸工場が作られた。
それと同時に陶器や磁気、漆器、浮世絵、絵画も大人気、それに刺激されたフランスの画家たちの作品が一変した
日本が文化で世界を掌握した瞬間だ

これからの日本もやはり文化ではないだろうか
経済や工業より手仕事、精密機械、日本人の得意技をコツコツと進めていくしかないのかなあ、と
人気のない岸田首相の演説会場を見つめている

台風一過ですがすがしかやりましょう

コメント
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