再び使う
という感覚が絶えて久しい
「使い捨て」というのが日常になっていた
荷物が届く、送る
何の疑問もなく荷物にテープを巻いて整える
「お宅の荷物もっとしっかり結んでくれへんか?」
とよく言われた時期はまだ40年前だ
雑誌を出版し、また他の雑誌の撮影もしていたので、着物や帯を撮影でお借りして返却するとき、当時は縄、荷造り用の紐、時代が下がってビニールの紐。美しい着物をきれいにたたんでたとうしにいれ、ちょっとしたお菓子も一緒に入れて荷造りをする。縄の時はみんな軍手をはめて、女ばかりのスタッフなので確かに、紐を縛る握力が弱い、中でもチャ子ちゃん先生は最もひどいので、荷造りには手を染めない(偉そうに指図はする)
あちらから荷物が届いても縄か荷造り紐、丁寧に結んだ紐を外し、その紐を取り置きして、返却の時に使う。
問屋さんの取材に行くと、各地方の小売屋さんに送る荷物を作っている人たちの手さばきが、いかにも慣れていて手早くてみとれる、それを肩にひょいっとかけて、荷物置き場に持っていく
「見事ねえ」
と感心していたら、古参の長老が
「わしらは風呂敷に反物くるんで夜行に乗って小売屋に持って行ったもんだよ、今は、そこにおいときゃあ、運送屋が運んでくれるけんね、楽なもんよ」
と茶をすすりながら若手の動きを目で追っている
だけどだけど今はもっとすごい、紐など使わず荷造りテープでしゃしゃしゃとまけるし、また小さいものだったらガムテープを巻いておけば運送屋が運ぶ、
そのガムテープは次に使えないので捨てることになる
先日ある問屋で見た風景
そのガムテープで床の埃をポンポンとくっつけてゴミ箱にポイしていた
此れも再生かと、帰って早速荷を解いたガムテープで、ポンポン絨毯の埃を取ってみた。なんでも使いようだねえ
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