梅雨の時期の着物はかなり頭を使う
雨が降ったら寒い、日が差したら熱い、雨でも湿気を含んで蒸して暑い、その都度着物が違ってくる
寒い雨の日は大島紬や結城などの紬の単衣がいい、日差しの強い日はもう絽がちょうどいい、麻も出番。湿気を含んでいる日は麻などの植物繊維か紗の着物
チャ子ちゃん先生は木綿にはあまり手を通さない、薩摩絣は素晴らしい木綿、40年前はよく着ていた、柔らかくなって作務衣に仕立てた非常に着心地がいい、それを見た小柄な男性が欲しがったので差し上げた。藍染で柄が麻の葉だったので、麻の研究をしていたその方には絶対に手に入れたかったものだろう
その薩摩がすりのおかげで腸内酵素を作る微生物を送ってくれる、食べすぎたり、疲れたりするとそれを飲んでいる。着物のおかげでありがたや、まさに物々交換。こういう物々交換の時代がすぐそこまで来ているようだが、実施までには時間がかかりそう。
下着はどうか
単衣になったとたん絽の長襦袢その他の下着も絽か紗にしている。紐類も麻に変えている。帯枕はへちまを麻布で包む。下着を盛夏にして着物だけをその日の気温や湿度の合わせてチョイス
そのうち町中が冷房過多になってくると、単衣の着物に薄いショールんも必要になってくる、そうすると単衣の着物は5月から盛夏も含め11月初旬まで着るので半年も単衣の着物にお世話になることになる。今までの「季節に合わせた着物」の折り合いは大きく変わってくる
たまに着物を着る方はそういう気候状況の知識もないと楽しく着られない
夏結城とか夏大島,明石、夏白鷹、夏塩沢、小千谷、絹縮、絹芭蕉などが大活躍する時代に入ったかも
生地では紗、絽をはじめ楊柳とか麻、芭蕉布などの植物繊維、絹紅梅、絽縮緬などがもてはやされそう
日本っていろんな生地を作ってきたけど、化学繊維に押されどんどん味のある生地が姿を消している。着物を着る人が少ないので仕方がない傾向なのだろう
いろんな体験から絹は絹でも白生地の時ウオッシャブル加工したり、黄変加工したものは、染まりにくいのはもちろん、肌の敏感な方はこれでもかぶれる。ベジタブルの人は麻に行くのもわかる気がする。絹といってもいろんな加工していればそれだけでもうほんとうの絹ではないのだから
日本はいま、国が亡びるかどうかの瀬戸際にいる
衣食住の根本が問われている、わが先人たちの残した日本の宝である文化を地球のためにも繋いでいきたいと切に思う
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