チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 443

2021年05月23日 11時15分14秒 | 日記
先週の金曜日,カラーリアムのFBライブで、「丸富」着物のお医者さんを取材させていただいた。兼ねてから、社長の「富田清実」さんは存じ上げているし,着物も診察され、治療を受けたものもある。
基本的にチャコちゃん先生はガード加工と言うものを認めていないので、近年の着物洗い工場に関して、懐疑的であった。
しかし、FBライブを始めた今、しっかり取材をして、発信すべきものは自信を以ってしなければいけないと思った。
それで
川口市にある工場をライブをする前に訪ね、しっかりと見せていただいた。2回の予見

そして感じたことは、誠意の塊のような、着物のお医者さんだと確信した。
着物一枚一枚を丁寧に見て、汚れをきちんと手で落とし,その着物を自然乾燥をさせて、しっかりと丁寧にアイロンをかけるーその作業上に携わる人たちの、何とも愛あふれる人間性。着物もこのような優しい人たちの手によって、回復の道をまっしぐらなのだと、納得

ガードの問題も、「汚して入院するより、汚さない方法はこれだ」という主張も理解できる
チャコちゃん先生のガードに疑いを持つ理由は、着物を着て汚さないように、着物を大切に扱う心が、美しい作法や、物への労りの心を生む、という物だけど、いろんな考えがあってもいい。

更にベトナムに依頼する縫製も、日本での仕立ての方々が、長襦袢は仕立てない、羽織は、小紋は、喪服は嫌、という方が増え、それでは手の器用なベトナムの方に塗っていただこうと思ったのだという。

着物を着たこともない人に着物を塗ってもらうのはもし得る人のご苦労が偲ばれる。5年経って、やっと合格できる仕立てができるようになったのだそうな。

日本でも、着物を着たことのない人が着物を縫う時代になっている、そう言う時代の中で、他国の女性たちが、逆に着物に興味を持ち,自分たちで浴衣を縫って浴衣パーティーなども始めているという。

手を洗う、仕事始めと終わりに,身の回りの整頓などの日本人なら当たり前の事を、ヴェトナムの少女たちは身につけて、エレガントになっているらしい。

富田社長のご苦労も、しっかり国際文化交流で報われる。

丸富の誠意ある着物に対するお付き合いの姿勢が清らかで、心洗われた。こういう方達の手で着物は生き返っていく。

更にすごいと思ったのは、チャコちゃん先生が出した芭蕉布の雨ゴート
治療不可能ということで、強制退院させられた(笑)
その理由も細く書き記していて、深く納得できた感謝

この光景はアーカイブでご覧いただけるので是非どうぞ
「カラーリアム」で検索してください
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