近くのI外科病院に行く
「あのー初めてなのですがー」と受付に声かけるチャ子ちゃん先生
「院内ではマスクをしてください」と受付嬢
「あっはい」
「どうなさいました?」
「ハイ足の小指の爪がはがれました」
「では熱をはかってください」
「わきの下に入れるのですか?」
「そうです30秒でいいです」
「ハイ計りました」
「計れていませんねもう一度」
「もしもしその体温計は細い方を脇に入れるんですよ」
と待合室の患者さんの一人が教えてくださる
「ああーそうですかありがとうございます」
みんなくすくす笑っている。だって何十年も熱はかったことないのだもの
名前を呼ばれ診察室に
きりっとした男の先生、さすが外科医だ!(何がさすがか)
「転んで爪がはがれたのですか?」
「いいえジーンズを履こうとしてその裾が当たってはがれたのです」
「は―あ、ま、みましょう。その前に血圧を測りましょう。140ですねまあいいでしょう。薬飲んでいますか?」
「いいえ」
「他の病気で医者に通っていますか?」
「いいえ歯医者にはいっています」
「お仕事は?」
「着物関係のーーむなむにゃ」
「見ればわかりますね、足袋をはいていらっしゃらない足の方ですね」
「ハイ」
「血が出たのですか?」
「いいえネールがうまくとれていないのです」
看護師さんたちクスクス (なんだか女寅さんみたい)
「足袋をはいてると爪が結構変形するんですね」と外科医
「そうですよ、爪も弱くなってしまいます」
「しかしこれは本来の体質ですね、抗生物質の薬を出しておきましょう」
「えええー抗生物質の薬を飲むのですか?」
「いえ軟膏です。つける薬です」
「ああよかった!」
「薬ダメですか?」
「ハイ飲みたくないです」
「それは賢明です」と外科医(いい先生だわ)
治療室で処置をしていただく
「切ったりするんですか?」
「いえ消毒して薬をつけて包帯しておきます。明日もし痛かったら午前中いらしてください、そうでなかったらご自分で軟膏で処置してください一日二回です。しばらくお風呂では足をつけないように、ではお大事に」
「出来るかな」
とつぶやいたら看護師さんが懇切丁寧に教えてくださった
待合室に出たらもう満員の患者、みなさん着物姿の患者に唖然とした顔を向けている
病院にはこんなに人が集まるのだとこちらが仰天!
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