チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

笑ってください

2020年09月18日 11時02分11秒 | 日記

近くのI外科病院に行く

「あのー初めてなのですがー」と受付に声かけるチャ子ちゃん先生

「院内ではマスクをしてください」と受付嬢

「あっはい」

「どうなさいました?」

「ハイ足の小指の爪がはがれました」

「では熱をはかってください」

「わきの下に入れるのですか?」

「そうです30秒でいいです」

「ハイ計りました」

「計れていませんねもう一度」

 

「もしもしその体温計は細い方を脇に入れるんですよ」

と待合室の患者さんの一人が教えてくださる

「ああーそうですかありがとうございます」

みんなくすくす笑っている。だって何十年も熱はかったことないのだもの

 

名前を呼ばれ診察室に

きりっとした男の先生、さすが外科医だ!(何がさすがか)

「転んで爪がはがれたのですか?」

「いいえジーンズを履こうとしてその裾が当たってはがれたのです」

「は―あ、ま、みましょう。その前に血圧を測りましょう。140ですねまあいいでしょう。薬飲んでいますか?」

「いいえ」

「他の病気で医者に通っていますか?」

「いいえ歯医者にはいっています」

「お仕事は?」

「着物関係のーーむなむにゃ」

「見ればわかりますね、足袋をはいていらっしゃらない足の方ですね」

「ハイ」

 

「血が出たのですか?」

「いいえネールがうまくとれていないのです」

看護師さんたちクスクス (なんだか女寅さんみたい)

 

「足袋をはいてると爪が結構変形するんですね」と外科医

「そうですよ、爪も弱くなってしまいます」

「しかしこれは本来の体質ですね、抗生物質の薬を出しておきましょう」

「えええー抗生物質の薬を飲むのですか?」

「いえ軟膏です。つける薬です」

「ああよかった!」

 

「薬ダメですか?」

「ハイ飲みたくないです」

「それは賢明です」と外科医(いい先生だわ)

 

治療室で処置をしていただく

「切ったりするんですか?」

「いえ消毒して薬をつけて包帯しておきます。明日もし痛かったら午前中いらしてください、そうでなかったらご自分で軟膏で処置してください一日二回です。しばらくお風呂では足をつけないように、ではお大事に」

 

「出来るかな」

とつぶやいたら看護師さんが懇切丁寧に教えてくださった

 

待合室に出たらもう満員の患者、みなさん着物姿の患者に唖然とした顔を向けている

病院にはこんなに人が集まるのだとこちらが仰天!

 

 

 

 


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