チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

粗製乱造

2012年01月14日 10時16分11秒 | 日記
それこそ猫も杓子も大学に行くという時代があった

そのとき女子学生は文科系
男子学生の出来ない子は法科を目指した

法科の伝統的優秀な大学はもちろんあるが
多くの大学の法科は止まり樹的な使われ方をしていたように思う
そのうち司法官試験も緩やかになり
多くの弁護士さんが巷にあふれた

裁判官を目指す人と弁護士を目指す人は性格的に違うようだ
正義の味方裁判官
悪を善と言いくるめるのが弁護士
善を悪と決め付けるのが検事

最近は正義の味方裁判官も怪しい
と多くの人は思っている

粗製乱造があまりにも多い
司法関係だけではない
医学関係だけでもない
だいたい丁寧に子供を育ててもいない

子供を持つ母親の電話相談をしている友人が居るが
「子供を殺してこれから死にます」
みたいな電話がしょっちゅうだと言う
そういう母親には一晩中でも付き合って話を聞いているのだそうだ

子供はすぐ生まれる
彼女達は産んだら育てなくてはならないということを忘れている
とその友人は言う

子供を産み育てられなくてほったらかしの子を見かねて
養子縁組した知人が居る
「そのこがかわいそうなんですもの」
というような情だけで正義の味方をやってしまって
その子の素性が現れ始めた思春期に深い苦悩を彼女は背負ってしまった

後先考えず
今後の状況が計算できない人間がこの国にあふれてきた

手仕事をひたすら静かに続けている人たちは
材料一つに細やかな配慮を持って向かっている
作り始めて仕上げてなおそのモノをいとおしむ

粗製乱造はモノだけに留まらず
制度や人にも現れ始めた
今の政治家粗製乱造で教育された人間ばかりが闊歩している

チャコちゃん先生が居るきものの世界も
最近はインクジェットで量産する着物があふれ
其れを着て喜ぶ人種に大歓迎されている

そのような陰で丁寧に生きる人が無視されるのを
黙って見過ごしてはいけないとつくづく思う
日本の芯は丁寧さにあるのだもの

丁寧に扱われたときのことを思い出してほしい
どんなに豊かな気分になったかを
その豊かさをもっと色んな場所で体験し本来の日本に近づきたいと思う

それには先ずあなた自身が自分自身を丁寧に扱うことからーーね
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