ここのところ日本っていったいどういう国なんだろう、どんな国民なのだろうかと考えると少女時代の日本人としての生活がよみがえる
穏やかで和やかでみんなが生き生きと幸せそうな顔をしていた
町中に爆弾がヒューヒュー飛び込んできても
みんな協力し合って生きていた
疎開してもその土地の人たちがこまごまと子供の面倒を見てくれていた
大人も子供も楽しめるように「旅芸人」がやってきて
大きなお屋敷やまたは公民館でお芝居を楽しんでいた
田舎オペラもきてカルメンや蝶々夫人などやっていた
舞台が終わると「おひねり」という紙に包んだお金を舞台に投げ入れる
木戸銭とは別に出演者のボーナスみたいなものだったのだろう
お米を渡したり野菜や果物を渡す人もいた
戦後のなんだかおもしろい景色がよみがえる
学校に行くと襟足を真っ白にした旅芸人の子供が席についていて
珍しい人種を見るように遠巻きで眺めている子が多かった
いじめそうな子がいると、成績のいい子がそれを止めていた
成績といえばチャ子ちゃん先生はテストはほとんど100点
それもそう、兄たちが使った教科書といっよなのでテストの出そうなところを兄は教えてくれる、そこだけ暗記していればいい
病気がちで学校にはほとんど行かなかたが成績がいいのである時先生に
「どうして優等賞をもらえないの?」と談判した
「比佐子ちゃん元気で毎日学校に来ていて成績がいいという子に優等賞を上げるのよ」
だから元気になりなさい。という言葉で諭された
それからは勉強はしないで元気に遊びまわる子供になってしまいこん日がある
国力は健康の民がいることで成り立つ
80年前の日本人の方が賢くて元気だ