チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

下町の商店街

2023年06月17日 09時46分40秒 | 日記

最近チャ子ちゃん先生は下町の商店街を歩くのが趣味になっている

特に台東区が面白い

この地域は歴史と文化があり、生き方の軸がある

小さな買い物をしてそこの店主と話し込む

90年前の祭り写真が飾っている手焼きせんべいやさん

「お店90年ですか?」

せんべいを袋に入れながら店主は

「いえ明治の初めと聞いているので100年にはなるでしょう。この写真は曽祖父が神輿担いでいると時の写真ですよ」

「鳥越ですか?あの長ーい神輿」

「そうですそうです」

店主の年齢は70代か、ここで一気に話が盛り上がってくる

せんべいを焼く職人さんも出てきて話にくわわり、かみさんがお茶を入れる

「まあお掛けなさいよ」と手焼きせんべいが出てくる。パリッと音を響かせると三人ともにうれしそうな顔

購入金額を上回るサービスだ

 

この町には今はやりの何とか何とかコーヒー店などない、もちろんスーパーやコンビニもない

 

昔ながらの喫茶店、近くの人たちのたまり場だ、入っていくと一斉に視線が来る。着物を着た女が一人不思議なんだろう

「こんにちは」

ニコニコ笑って大きな声でご挨拶すると、打ち解けた空気が流れる

壁のそばにギターとコンボが置いてある

「ミュージック喫茶ですね」

「そうだよ」

と言っておじさんたちが立ち上がって、60年代のジャズが流れる

「リクエストいいですか?」

同じ世代と判り盛り上がる、帰りしなレジに行くと

「お客さんの分は頂いている」とニコニコ顔で白髪の店主

「うわーごちそうさまです」「いいよいいよ叉おいで」

 

人形焼きのお店に寄る、品だめして手ニその品を持つと同時くらいに店の奥から女主

「こちらが本店ですか?」

「イイエ人形町が本店ですよ」

「初めて見るお菓子がありますねおいしそう」

「味見してみますか?」

 

花屋で季節の花を求め

八百屋で新鮮な野菜を購入

豆腐屋でとーふ

どっさり重くなった荷物なのだが3000円以下の出費

心の充実感のほうが重いな 大江戸線あればこその小さな旅


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