チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

企業を大きくしようとする危険

2024年01月22日 07時49分32秒 | 日記
その企業とは40年以上の付き合いである
会社を立ち上げたころのその企業は、営業の人たちがとてもアットホーム的であたたかい人が多かった
女だけの当社はそれに甘えていろいろと便宜を図ってもらっていた
気持ちのいい人ばかりなのと、こちらの会社の内容をよく把握して常に何が必要かを教えてくれていた
其の喜びに応えて私たちも新規の会社を紹介し、少しは営業の助けにもなっていた

そのうち人が変わり、その会社の仕組みもかわり、こちらも会社の様子も変わり、もう複合機だけの付き合いとなっていた

そこへコロナにより業績悪化の当社は、会社を小さくし、一人社長になった
ローンの複合機も3年で終わるという時期に、いきなり4人の大男たちが現れ、複合機は新しく取り換えましょう、月100万円の売り上げに協力します

事務的なことは何もかも丸投げでいた社長は、強い見方ができたとばかりいろいろ契約をした
さあ大変だ
支払いの多さに今さら驚く無能の社長
よくよく観察すると、そこの社員はすべて上司の顔色を窺っているだけ、上司は自分のグループの売り上げだけを気にして行動している
契約者に寄り添うなんてことはもうこの会社の辞書にない
あのバブルの時のようなイケイケどんどんモノを売り、成績アップを目指し、社内の評価が高まることに専念する

いろいろと異を唱えたら
いきなり解約通知書なるものが来た
いまどきこんなことをするか?

ビジネスは厳しいというけど、これからはもっと人の温かさが大事、何もかもAIがことを成していく社会だからこそ、息をしている人間同士、お互いに肌のぬくもりのある付き合いかたが大切ではないかと思う

この会社だって今のように大きくなれたのは、当初の温かい心を持った営業マンのおかげだろうに

高い月謝を支払ったが、今後の行く道を指示してもらった師匠だったわ

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