チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 405

2021年01月30日 10時58分57秒 | 日記

幾つになっても「pink」洋服でpinkを着ることはほぼないが、着物ではよく羽織る

洋服より体に羽織る面積が多いのに、着物のピンクを恥じないということに我ながら驚く。

「幾くらなんでももう着られないでしょう」若い人に渡そうと思い、きゅが際gと思って着てみると、あにはからんや「悪くない」顔に華やぎが出て、気分も明るくなる、ではもう少し着よう。

 

チャ子ちゃん先生はそういうpinkを「大人pink」と命名したのだが、最近ここかしこで聞く言葉になっていて嬉しい。

しかしピンクと一口にいっても、老いた肌に似合うものと、若い肌に合う色は違う。

面白いことに、私は若い時pinkは似合わなかった。似合うようになったのはここ20年、60歳を過ぎてからのように思う。ややグレーがかったpinkがいい。それも古代縮緬や、錦裳縮緬、結城紬などの艶があまりないものがいい。素材に艶がなくても、それを羽織ると肌に艶が出る。これは色の面白さでなくて何であろう。

 

それと同じように紫という色もなかなかむつかしい。昔の女たちはよく知っていて、紫を着るときはまずコートや羽織から試している。そしてだんだん色を顔に近づけ、自信が出たときに着物にもってきている。

 

着物は全身を色でまとうので、一歩間違うと恐ろしいことになる。それで多くの人が無難な色ということで、無彩色を身につける。特に洋服を追舎rに着る方たちは、着物での色の冒険をしたがらない。おしゃれな人であるからこそ、色の華やぎの着方を堪能し、周りの人に見せてほしいと思う。

 

自然界に色が少ない今は、色遊びが出来る絶好のとき、特に今、緑色は自然界が大喜びする色だと思っている

今日もpinkで遊ぼう


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