外国デザイナーのフアッションショーをみた
つくづく感じたことが在る
着物は自立しているなあーーと
「きものは高い」という方が多い、何に比べて高いのか?
洋服のオートクチュールと比べてみると着物は安い
バブルのころヨーロッパから仮縫いのために来日するデザイナーがいた
一着のイブニングドレスがが高級車一台軽く買えるくらいの値段になる
そしてそのイブニングには宝石が絶対必要、更にそれに合う下着、そして小さなバック、これも紬一枚分くらいの値段だ、さらにさらに支度にお金がかかり、一人で歩けないのでエスコートが必要、そのエスコート男もそのイブニングに合うようないでたちでないと、調和しない
イブニングにあたる着物は留袖や色留袖、振り袖、訪問着となる。然も飾り物はいらない、タクシーにも乗れるし、バスにも乗れる、しかも一人で歩いていても一向におかしくない
昨日大学の謝恩会の帰りなのだろうか振り袖姿の若き女たちの群れに出会ったが、輝かしいイブニングドレスを見た後だったので、わが日本の衣裳の自立性に改めて感じ入った。殿方のモーニングコートやタキシードも一人歩きは様にならないし、隣の華やかなレデイ―がいてからこそ格好がつく
しかし黒紋付羽織袴の男が電車に乗ってきても「ああそう」という感じで緊張感は抱かない(チャ子ちゃん先生だけではないと思う)
凄い衣装だよ着物って!
同じ形であることが唯一の理由
素材と色と柄がそこにでてきてTPOがきまる。よく考えたものだとわが先人たちの知恵に脱帽する
着物の形を壊そうという方もいらっしゃるけど、形を変えたらこの「自立性」は失せる
そのような思いでやや興奮して我がエレベーターに乗ったら、着物姿の30代前半と思しき男女と一緒になり、「ほう」と嬉しく眺めていたら、先に降りていく後ろ姿は、帯はたたみ折りで帯締めで安定させ、スニーカーをお二人ともはいていた
こういう格好は男がそばにいないと襲われるね
着物は凛としてたよやかに着たい
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