美少女も美少年も老人になる
当たり前なのだがなんだか寒い気がする
この寒いという感覚どう説明したらいいのか
何年振りかに高校時代の同級生たちにあった
こういう会はあまり興味がなかったのだが、熱い熱い誘いに乗ってしまった
私以外はよく会って一緒に旅行にも行っているらしく、それぞれ同時期に老いているので和気あいあい、もう家族のように楽しく酒を酌み交わしている
いい雰囲気
70年の交友だもの家族よりよっぽど近い、人によっては幼稚園からというので80年の付き合いか
この会は50年以上続いているらしい
一人かけ二人欠けと毎年人が少なくなっていく、それも道理だ。だから新しい人を誘う
私が東京で暮らすようになった時父が
「同郷の人との付き合いは浅く、新しい人たちと大いに付き合うといい、それぞれ育った土地の文化に触れられるから」
と送り出してくれた
その言葉もあるが新しい友人たちとの交友の方が楽しかったし、春休み夏休みは、遠くの地方の友達のところに遊びに行き、そこの文化に触れる喜びを味わった。父も喜んで小遣いを増やしてくれたりもした
そうやって大人になったので、高校の友人たちとはごく限られた人としか交友がなかった
しかしどういうわけか美少女が多く、また美少年もたくさんいた
後に雑誌の仕事をするようになり、女優や男優にあっても、この人たちより同級生の方がはるかに美男美女だよな、なんて心の中で思ったものだ
だからいきなり老けた美少年美少女にあって心が揺れた
面白いもので話していると面影が出てきて、始めのショックは揺らいでいく
トイレに入り自分の顔を鏡で見て「私も十分老女だわ」と納得して話の輪に入っていく
老いたからなお心開けて話せる仲間がいとおしいのかもしれない
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