チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

きものと骨

2010年03月18日 11時01分47秒 | 日記
「きものってすごいですね」
「この人間の骨を考えて作った人?もすごいですね」
ロルフイングの一人者藤本靖さん

チャコちゃん先生は
「きもの解体新書」
という本を書いているのであるが
その後ろだてに今骨の勉強を始めている
もういつも驚きの連続

草履を履いたとき
かかとを出してはくのが正しい
何故ならかかとの骨が動き易くなり
その骨が自由に動くことによって
背筋まで真直ぐになる

こういう話を聞くとニコニコ顔になる
そのほかにも
湯文字の構造の驚くほどの骨に対しての合理さ
すごいねすごいね
と二人で言い合っている

骨を感じるために
実際にロルフイングを受けているが
身体がカルーーークなり
きものが愛おしい

骨が正常になる着物を考えた古人の知恵に感謝

このように素敵なことを教えていただく藤本靖さん
このご縁はどこから来たかと考えながら電車に乗る

母上が普門寺の庵主さん
庵主さんを紹介してくれたのは中野裕巳さん
中野さんは池田さん、池田さんは志村さん
志村さんはーーーー
そうだ清水谷倶楽部のママだった
其のママ鮑先生の紹介
鮑先生は斉藤さん
斉藤さんは大島紬の広告主で
当時レジデントの別冊の責任者チャコちゃん先生
その広告はありがたかった
大島紬の特集のため
何回も奄美に足を運んだ

なんときものと骨にたどりつく源は
やっぱりきものだった!

なんにんもの橋を渡してくださった方たちに
ただただ感謝
ありがとう感謝

本を書き上げるのがますます楽しみ
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辛夷の花

2010年03月17日 10時11分18秒 | 日記
夜目に妖しい辛夷の花
今公園内はポッカリふわふわ
辛夷の花が満開

春は
白、黄色、紫そして薄紅色
白から始まるというのは
何か意味がありそう
春はスタートですからして

闇の中に浮く白は
美しいと思う日と
何か怖いと思う日がある
人の見る思い
つまりそのときの精神状態で
同じものが違って見える

天皇陛下
いきなり持ち出してすみません
のお言葉
「誰もが傷つかない解決を行ってください」
360度見渡して
皆が繁栄する方法は必ずあるのだと思う

辛夷の花はただ黙って咲いているだけだが
其れを見る人の心では
いかようにも取れる

人との付き合いも
天皇陛下がおっしゃるようにできるといい
花を打ち眺めながら
つくづく考えるチャコちゃん先生
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呉服観光

2010年03月16日 10時59分37秒 | 日記
昨日結城の奥順で新君に新情報頂く

きものを着たら「銀座」
とばかり全国から呉服屋・有名デパートをめがけて
人が集まっているのだそうな

きもの雑誌で名高い店も
一人では入りにくいが
グループで行けば「怖くない」
とばかり

でも彼女らは
アレコレ品定め値段見をして
なかなか賢く財布のひもはゆるまない

「きものを着て銀ブラ」が
大きなテーマなので
購入額も期待はずれらしい

ただ呉服の観光をして写メール

楽しいだろうなあ
一人じゃあ出来ん

先日銀座に古くから店を持っている主も
「最近のお客様はグループでいらっしゃるので」
勧め難い
的が絞れないからと

超高級ブランドの店に行くと
一人の客にゆっくりと時間をかけている姿を見る

銀座に人は集まるが
良い商いはなかなか出来にくい時代になっているようだ

帽子かぶって手袋してハイヒールはいて銀ブラしよう
という時代は遠くへとおくへ
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相撲って面白い

2010年03月15日 10時54分01秒 | 日記
生まれて初めてTVの相撲中継を完全に見た
両国の国技館には二度行ったが
一緒の升席に居る仲間と
飲み食いしながら
なんとなく見ているので
相撲の取り口の面白さは理解できなかった

二度目のとき
招待してくれた結城紬の奥澤順が
「チャコ見ててこの取り口だけは」
もぐもぐ食べている私の袖を引っ張る
「ハイ」
まだ前頭にいた白鳳であった

順いわく
「彼は近い将来必ず横綱になるから」
「ふーん」
と気のない返事をしてしまったが

昨日白鳳をじっくり観察する
強い
安定感がある
「なるほど」

朝青龍の一件で
チャコちゃん先生相撲に興味を持った
皮肉なもの

ハンサムを見つけた!
新入幕で隠岐島出身隠岐の海
強そうなのは「把留都」
元気で土俵を務めてほしいのは
大関の魁皇
1000勝までがんばれーー!

ぶっつかって脳震盪を起こした力士もいたが
強いんだ
時速どれくらいの早さの力なのだろうか

男たちが相撲を必死で応援するのも判る気がした
まさしく一対一の力勝負だもの

しかも
行司の衣装や
呼び出しの声の出し方
審判席の紋服姿の親方衆たち
水の頂き方
土俵上での歩き方

さまざまな立ち居振る舞いの型が美しい
弓の儀式も良い

チョット病み付きになりそう

次回国技館に行くチャンスがあったら
飲み食いは二の次
しっかり土俵上の動きに目を凝らそう
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江戸甲冑

2010年03月13日 10時13分33秒 | 日記
5年位前から
加藤兄弟の作る兜がほしくてたまらない
毎年今頃の季節
デパートの5月人形売り場をウロウロする

今年も
高島屋、伊勢丹、小田急、京王、三越と
見て歩いて「ほしい」という気を
猛烈に植えつけた

チャコちゃん先生のほしいのは
加藤作伊達政宗
でもね手が出ない
値段もそうだが大きく立派過ぎて
我が家の床の間にはちょっとねえーー

そして昨日
竺仙の社長にお誘いを受け
日本橋三越で行われている江戸の技展に行く
江戸の手仕事の全てが見られて楽しい催しだ
そうそう15日まで

そこにあった!!!
伊達政宗のミニ兜が!!!
しかも加藤さんの作
うわーーい
竺仙社長の口利きで
おまけまでしてもらっちゃった!
原寸の12分の一の大きさ
ウレシイウレシイもうほんとうにうれしい

こちらは事務所の玄関に飾る予定
見にいらしてください
箱は紙だったので
市中さんの古代朱の箱を使う予定
後ろの屏風も揃えなくては

おお忙しい

ほしいと思うものは絶対に手に入る
でもそのとき
身分相応ということもあることが分かった

今のチャコちゃん先生の経済状態ではミニが丁度
でも
絶対原寸大のものを手に入れるぞ
いつの日か

みておれよ

なにもここまで力むことないか
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ワット数を上げる

2010年03月12日 09時46分23秒 | 日記
いぶきの松尾恵理子さんの言葉
「ワット数を上げる」
いい
60ワットから100ワットに電球を変えると
見え方が違う
さらに
500ワットにすれば
もっと変わる

これは
年を重ねるということと同じではないかな
年齢と共に見え方が違ってくる
大きく広く見えるようになる

それには
経験という栄養も必要だが

よそが見えるということは
自分自身がよく見えることにもなる

見えすぎて冒険が出来なくなるというのは
ワット数が低い
ワット数が高ければ
失敗も未然に見える

松尾さんのこの一言
本当に分かり易い
皆がワット数をいっせいに上げると
この世の中本当に平和になるんだけどなあ

そして繁栄する

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太陽のありがたさ

2010年03月11日 09時17分11秒 | 日記
「お久しぶり!」
思わずお日さんに大きな声を出す
ありがたや

太陽がこの地球上に
全く姿を現さなくなったらーー
あらゆる生命は果てるね
ありがたい
存在だけで全ての繁栄に寄与する

このような人間になれたらーーーーーーね
程遠いけど
努力しようっと

縁のある人が
チャコちゃん先生と付き合うことで
皆繁栄していく
うわーーーい素晴らしい

繁栄仲間がたくさん増えれば
世の中は太陽のようにいつも輝く人ばかり
なんと楽しい

そんなこと思いながら
太陽を背にして暖を取る
これってバーさんじゃあーい?
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文学少女

2010年03月10日 09時13分42秒 | 日記
「サコ私のことでしょ?昨日のブログ」
高校のときのチャコちゃん先生の呼び名はサコ
「あははは敏子ちゃんに聞いた?」

当人はパソコン持っていないので
どうも娘の告げ口だ

「あなたねえ太宰のよさを分かっていないのよ」
「おーーすげーなやるかよ」
「ねえ久しぶりに文学論しない?」
「いま?」
「今度の土曜日新宿まで出て行くから」

青臭い文学論を交わすのもたまにはいいかもしれない

あのうなじの白い文学少女も今はたくましい「おっかさん」
また文句言われるかな

女は自ら変化しようとしなくても
自分の所属する環境で色んな女になる
其れはあの頃の女たちのさだめ

絶世の美女だったT子も
ころころと太って生活力抜群の上さんになっている

そうかと思うと
大不良が富豪の夫人に納まって
ザーマス言葉で電話をかけてよこす

それぞれの女の人生
その場その場で十分に生を全うしている

人生観が変われば
文学論も変わる
いま小説はほとんど読まない

今年は読書年間だそうな
最近知ったが読書ソムリエという職業もあるらしい
話題の小説はほとんど本屋でタ・チ・ヨ・ミ
これチャコちゃん先生の特技
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人間失格

2010年03月09日 12時11分10秒 | 日記
「今どうして人間失格なんて映画作ったのかしら」
「太宰治生誕何年かだろう?」
「ふーん」
といいながらも
特殊撮影を受け持っている長谷川さん
それに何より三田佳子さん出演なので
見ることにした

新宿の角川映画館
客は8分の入り
よく入っている

高校の同級生で太宰大好き人間がいた
当時の文学少女は
三つ編お下げをして
なんとなくうつむき加減で
笑うときも口の端を少し上げる程度で
ずーーーーと微妙な態度をとっていた

その少女は
運動神経がからきしダメ
どういうわけかサッカーボールの上に上がって
スッテンコロリン

時には中原中也の詩集を胸に
これまた白いうなじを見せながら歩いていた

映画の中で
主人公が箱飛びをしてスッテンと転ぶ姿と
文学少女が重なって
思わず大きな声で笑ってしまい
隣の御仁につねられた

女がどういうわけか気を引かれ
金や宿を貸すだけならともかく
命までも与えてしまうというのはどういうことだろう
主人公は心中で生き残る

お互いに寂しさだけで
体を暖めあわなければ生きていられない
そういう孤独感なのだろうか

しかも体を張って男を守ろうとする女
そういう男は
いいうちのボンボンで苦労知らず
生活力はからきしなくても
育ちのよさが女の気を引く

こういう時代が日本に確実にあった
その頃の男は詩情あふれていたなあ

いまは
生活力のない男は生きていては邪魔
手を差し伸べようなんてする女はいないねえ

女は自立して
弱い男を叱咤する
これが時代かあ

そういえば中年の男の観劇者が多かった
若者もさえない男が見ていた
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旅立ちキャップ

2010年03月08日 11時31分15秒 | 日記
ここのところ筋肉のゆるみが始まった皇太后
御年96歳もうあと二週間で97歳

食欲もあり意識もハッキリしていて
この歳の人がそうであるように
なんでも自分で行おうとする
しかし
筋肉がついていかない

24時間お世話している義妹が
「ぼつぼつかなあ」
とつぶやく

それにしてもあの「三角巾」はいや
何か考えて
ということで
チャコちゃん先生
可愛いキャップを考案した

そのキャップが今日届き
「可愛い」
と皆で歓声を上げる
もちろん絹

心根の優しい姑なので
「美しく可愛く送りたい」
一応旅立ちの支度はそろった
本体はかのあけぼのの糸で織った白生地

きものの仕立てを誇りを持ってしていたので
きっと喜んでくれる
なにより
かわいくかわいく飾りたてようという私たちの目論見を
きっと、ありがとうありがとうと
付き合ってくれる

皇太后の存在に感謝しているチャコちゃん先生
100歳を超えてね

ヨシダ
「これナイトキャップで商品にしましょうよ」
うん
ダンダン肚で考えるようになったな
入院している方のお見舞いにも喜ばれそうなくらい
可愛い
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