宗静先生が
「ゑり次さんまだあるかしら変わった半衿買いたい」
「竹町はゑり次さんだけが元の店のママ残っている」
と姪の先導で伺う
「うわー静子さん、ヒサコさん、尚子さんもおそろいで」
と大歓迎を受ける
チャコちゃん先生のきもののルーツとも呼べる小物やさん
今では浅草の高砂やさんとこのゑり次さんしか楽しくて吟味された
きものの小物やさんはない
浅草にもう一軒男物の小物やさんがあり
役者さんや落語家さんたちが足しげく通っている
幼い頃母に手をひかれこの店に来て
色とりどりの腰紐や可愛い肌襦袢を見るのが好きだった
母はちょっとしたお返しに半衿を使うので
季節に合わせた半衿の調達もこの店でしていた
東雲、明雲、ふくれ織り、紗織り、絽縮緬、楊柳、うづらなどなど
24節気にあわせて半衿を合わせ
また用途に合わせて、着物の素材に合わせて半衿を替える
その需要に応えていたのがゑり次さん
「いまはねナイロンものばかりがでるので」
懐かしき凝った半衿はもう倉庫にしまってあるという
宗静先生来年は妹の7回忌だからそのときは見せて
と来年の約束を取り付けている
「そういえば母が送ってくれた紗献上で細めの伊達締めありますか?」
「それなら一本だけあるわ」
もうメーカーも作っていないのでこの一本でおわりかな
といいながら奥の方から取り出してくださる
「もうボロボロでだましだまし使っていたんですよ」
「そういえばお母さんがヒサコさんに送った最後の荷物の中に」
その紗献上も入っていたと店主が思い出す
「夏しか使わないにしても丈夫ですよね」
「ヒサコさんが使うんだったらプレゼント」
「ひやー嬉しい」
ゲットゲット
此処10年ばかり何気なく探していただけに嬉しい
「あんたが小物に凝るのはこの店がルーツね」
と宗静先生しみじみつぶやく
亡くなった姉からも
「変わった半衿見つけたから」
とこの店の包装紙に包んだ半衿を送ってくれていた
昔と全く変わらぬ包装紙を眺めて
絹の小物を愛した昔の女性達が今もって店を応援していると感じた
身に付けていてうれしくなる小物の開発に
kosmos屋でも
もっと力を入れようと決心するチャコちゃん先生
「ゑり次さんまだあるかしら変わった半衿買いたい」
「竹町はゑり次さんだけが元の店のママ残っている」
と姪の先導で伺う
「うわー静子さん、ヒサコさん、尚子さんもおそろいで」
と大歓迎を受ける
チャコちゃん先生のきもののルーツとも呼べる小物やさん
今では浅草の高砂やさんとこのゑり次さんしか楽しくて吟味された
きものの小物やさんはない
浅草にもう一軒男物の小物やさんがあり
役者さんや落語家さんたちが足しげく通っている
幼い頃母に手をひかれこの店に来て
色とりどりの腰紐や可愛い肌襦袢を見るのが好きだった
母はちょっとしたお返しに半衿を使うので
季節に合わせた半衿の調達もこの店でしていた
東雲、明雲、ふくれ織り、紗織り、絽縮緬、楊柳、うづらなどなど
24節気にあわせて半衿を合わせ
また用途に合わせて、着物の素材に合わせて半衿を替える
その需要に応えていたのがゑり次さん
「いまはねナイロンものばかりがでるので」
懐かしき凝った半衿はもう倉庫にしまってあるという
宗静先生来年は妹の7回忌だからそのときは見せて
と来年の約束を取り付けている
「そういえば母が送ってくれた紗献上で細めの伊達締めありますか?」
「それなら一本だけあるわ」
もうメーカーも作っていないのでこの一本でおわりかな
といいながら奥の方から取り出してくださる
「もうボロボロでだましだまし使っていたんですよ」
「そういえばお母さんがヒサコさんに送った最後の荷物の中に」
その紗献上も入っていたと店主が思い出す
「夏しか使わないにしても丈夫ですよね」
「ヒサコさんが使うんだったらプレゼント」
「ひやー嬉しい」
ゲットゲット
此処10年ばかり何気なく探していただけに嬉しい
「あんたが小物に凝るのはこの店がルーツね」
と宗静先生しみじみつぶやく
亡くなった姉からも
「変わった半衿見つけたから」
とこの店の包装紙に包んだ半衿を送ってくれていた
昔と全く変わらぬ包装紙を眺めて
絹の小物を愛した昔の女性達が今もって店を応援していると感じた
身に付けていてうれしくなる小物の開発に
kosmos屋でも
もっと力を入れようと決心するチャコちゃん先生