チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

待つと云うこと

2014年03月13日 10時11分28秒 | 日記
昨夜「相棒」で「待つ」事の尊さをテーマにしていたが
私たち待つ事の出来ない人間になりつつあるように思う
昔の言葉に
「待てば回路の日和あり」
「果報は寝て待て」
「慌てる乞食はもらいが少ない」
などなど

日常に「待つ」事の尊さを知らしめている
しかし待つのは難しい

ただボンヤリ待つのではなく
そのことを思って、または見守って待つ事が貴いようである
親は子にたいして待つ事がナカナカできない
恋人同士はなおさら
どうして自分だけを見てくれないかと
やいのやいのとつつく

将棋も碁もまたはスポーツも待つ事で
奇跡が起きることが多い

ホトトギス泣かぬなら殺してしまえーー織田信長
鳴かぬなら鳴かして見せようーー豊臣秀吉
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスーー 徳川家康
に例えられている

そして長い天下を取れたのは待った家康

待つ事はホントウに難しい
しかし待つ事でご褒美が必ず来る
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エルメスのスカーフインテリア

2014年03月12日 09時02分01秒 | 日記
今新宿伊勢丹でエルメスのスカーフの多種多様な使い方の展示会をしている
チャコちゃん先生は洋服はずっとエルメス
一時期デザイナーが変わりとても着る勇気がなくてやすんでいた
こうかくと如何にもぜいたくな女みたいだけど
実は違う

ほとんど30年以上は着ている
と言うことはきものの寿命と同じ
というよりきもの生活が中心なので
流行の洋服を買っていたのでは新しいままに流行遅れとなってしまう
其れで行き着いたのがここの洋服

一番長いので冬のコート35年
セーターも20年は着ていてつい最近肘が破れ
裾の編み目がほどけてきてしまった
ドウしようと売り場の方に相談したら
「お直ししましょう」
其れでも着ていたい

バックもスカートもワンピースも手帳の表も
みんなお直ししていただいている
数は少ないが徹底して使い込んでいるのだ

これは一番始めに担当して下さった販売人が良かった
静かに見守りながら必要なものを
そして似合うものを更に好きそうなものをだまって広げる
始めから終わりまで購入しようがしまいが同じ態度で暖かく接する

其の態度に学ぶことが多い
担当が変わるときその方が名指しで次の担当者を決めて下さる
データーはしっかり渡っていて
何年に何を買ったかが直ぐに分かる
だからお直しも直ぐ決まる

そうして今3人目
さりげなくご自分のお休みの日を郵送で送ってくるのも同じ

こう言う販売の仕方は昔の呉服屋さんにはあった

案内をいただき面白そうだと思った
色んなスカーフの扱い方も参考になった
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3月11日は永遠に忘れられない

2014年03月11日 09時34分41秒 | 日記
あの一月の大雪で
声楽の師匠の義弟さんが福島の南相馬でなくなった
震災後住んでいる方々の心を慰めようと
空き地にテントを張りそこに住んで
ヨガを広めていた

なかなか伺えないのでせめてとささやかな寄付をしていたが
そう言ういただいたお金をそっくり地元の人たちのために使っていらした
テントの屋根に雪が積もり
南の国の育ちなので雪の怖さに気が付かず
そのままやすんでいたらしい

この震災後は
こう言う名もなき心優しい人たちの手で
静かに穏やかに被災者の心を癒やしつづけている

しかし
まだまだ復興は遠い
東北の片田舎で90年も続いた呉服屋も
あの震災の日から売り上げが0のママ
土地を売ったり家屋を売ったりしたいが
思うようには買い手が見つからない
なぜならみんな土地も家屋も持ちたいと思わないから

更に冠婚葬祭に必要だった和服も
簡易な結婚式や葬式になり装うと云うことすらもう念頭にない

「皆さんリュックの中に貴重品を入れて持ち歩いているからきものなど入らないのよね」
とその店の店主は諦め顔
其のキャリアを生かして都会で仕事が出来ないかと思うが
もう震災など遠い過去の話とでも云うよな都会の人たちとの会話が合わない

国を挙げて
五年後にどういう日本を創っていくのかを考えなければ
被災地と都会
ますます落差が激しくなる

安倍さん外国にお金をばらまいている場合ではない
足を地に着け国内にもっと目を向けてほしい
空々しい挨拶はだれの心にも届かない
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アッハン塾600回の会

2014年03月10日 17時09分36秒 | 日記
心温かき友人達が
「アッハン塾」のリアル版を開こうと云うことで
3月29日にその日が決まった

チャコちゃん先生FB上で「アッハン塾」と名付けて
ほとんど毎日短文をアップしている
其れを愉しんで読んでくだっさっている方達がいらっしゃるので
嬉しい

勝手なことばかり書いているが
底に流れるのは
「日本人ってこんなにステキ!」
と言うことをテーマにしている

今回のリアル版は

タイトルー「江戸の粋な男とお侠な女」

チャコちゃん先生22歳から週刊誌や月刊誌の取材をしていて
そこで出合った数々のすてきな男と女の話をしてみたいと思っている

きものの仕事を始めたとき
「本気でやるの?」
と日本橋の旦那衆に問われ
「勿論!」
と応えたら
其れから花柳界やら歌舞伎やらきものに関するところに招待の嵐

そこできもと日本の芸能をしっかり学びなさいと言う心づもりだと察知して
目を皿のように耳を象さんのようにして
愉しみながら見聞きした
其れが今のチャコちゃん先生の基本になって居る


ただ着物姿がだんだん様になっていくのが楽しい
と言う旦那衆でホントウにお世話になった

日本が高度成長を遂げる前までは
旦那衆のお金の使い方も違った
そんな人がいた時代に成長したことを幸せに思う

色んな男と女が話の中に出て来るので是非お集まりをーー

場所ー渋谷カナエル
   渋谷区桜ヶ丘29-33 渋谷三信マンション 501
   当日電話ー090-3007-7877(長吉)

日時ー3月29日(土曜日)
   開場13時30分 開演 14時~15時30分
会費ー3500円(お茶ケーキ付)

事前申し込みはー㈱秋櫻舎 03-5350-4261
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冠位十二階

2014年03月08日 09時12分36秒 | 日記
聖徳太子が冠位十二階の色を決めた後
農民は右衿で色はつるばみ色と決められてしまった
榛の木の樹皮や皁など渋い色
つまり今風に云えばチャコールグレイ

其の色が今でも電車に乗ると男達の基本の色になって居る
飛鳥時代の時代から男達はこの色から逃げ出せないでいる
貴族は美しい色を競って着ていたのにーー

江戸時代に間まで染める藍が流行すると
山藍や葉藍で染めた優しいブルーの色は上流階級のもの
庶民は深い紺色だ

その紺色もまた電車に乗ると男達の基本色
男達ではなく
リクルート色とでも云うのだろうか女達も着ている

グレイや紺は美しい色だが
洋服で其の色を使うと華やかさを演出するのはかなり困難

そういうひとたちがきものを着ようとすると
どうしてもモノトーンのようなコウデイネーとになる
それはそうだろう
小さい時から色遊びしていないのだからーー

チャコールグレイのきものに黒の帯なんていう人も見かける
これって昔だったら遊郭のやり手ばばあの衣裳だに

聖徳太子の定めた十二色が日本の植物染めの発達を促し
日本人ならではの色彩感覚を植え付けているのだけどな

これから春爛漫
自然の中から美しい色を見て身につけたいもの
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染芸展

2014年03月07日 14時51分36秒 | 日記
毎年この時期「染芸展」の審査を仰せつかっている
東京の友禅師の作品が一堂に並ぶ
毎年「くらいなあ」と思っていたけど
今年は作品が明るくて何やらうれしい

大先輩の清水とき先生が毎年講評をなさるのだが
今年からチャコちゃん先生に「おはち」が回ってきた
ぶつぶつ、いやだないやだなあ
といいながら引き受ける自分が何ともあわれ

一生懸命作品を作っている方たちに向けて
ああだこうだというのは何とも気が引ける
そういう時
「着る立場に立って」
とそこを強くしてお話をさせていただいている

今年からチャコちゃん先生のところ「賞金」を出せないので
「こすもす賞」はなしにします
と申し上げたのだが
「賞だけでも」
といわれすごすごその通りにしてしまう
何とも主体性のない人間だ

なんだか本当に優柔不断な人

でも染色家の方たちに聞くと
「賞のなかで一番価値があります」
とおっしゃってくださる方もいて嬉しくなる

技術はすごいけど
表現がさりげないという作品と
みるからに迫力がある
という両極端の作品をこすもす賞では選ぶことが多い

今回もその路線
日曜日まで 浜松町の東京貿易センターで開催中
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やはり三田佳子さんはーー

2014年03月06日 09時47分36秒 | 日記
今日から三越劇場で「あんた十手持った!」作・演出ジェームス三木
が始まる
昨日は外は大雨だったが早朝から舞台稽古
はじめて衣裳に照明が当たるので
選んだ衣装がどういう光を放つのか知る必要がある

芝居の中で気になっている衣裳が一枚ある
それは洋風の色で染めた小紋
地色の色が生っぽい

でも照明ですこし色が落ち着くかもしれないと
期待をしつつ見守る
「ねナカタニさんこの衣裳の地色周りの人たちから浮いて見えない?」
「浮いては見えないけどーー」
「せめてこのフリの赤何とかならないかしら」
「たしかにこの赤は鎮めた方が良いかも」

チャコちゃん先生は客席から見ていて
?と思うところを
演技をしながらまた周囲との色合いを見ながら
同じような疑問を持っていらっしゃる

「ねナカタニさん帯揚げの色ももう少し落ち着いた方が良いと思うけどどう?」
其れも気になっていたところだった
「ねこんな色どう?」
ともってきたのが楽屋ガウンのベルト
「アコレ良い色ですねさすが!」
チャコちゃん先生いい加減だから
「これ三田さん使っていいですか?」
「勿論よ」

楽屋裏はせわしいけど
知恵を働かせる良い場所

おもしろいおしばいぜひーー
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キアロスクーロ

2014年03月04日 19時52分53秒 | 日記
「キアロスクーロ」の著者は織江耕太郎さん
風貌は静かでお品が良い
フエースブックのお友達
まだお会いしていないがこの14日にお目にかかる

この本は家庭に一冊は常備して欲しいとおもう
日本がよく分かる
日本って国の構図がよく分かる
日本人がよく分かる
分かった上でなお日本人を好きと思う

最近チャコちゃん先生は日本人がよく分からない
日本人が分からないと言うことは
自分が分からないと言うことにもなる
だから日本人を一生懸命追究している

そしてこの本を読むとすこし分かる

この本の舞台になった赤坂のクラブに女子学生の頃出入りしていた
男友達にプロ野球の大物がいて
よく連れて行ってくれた
しかし
その頃のチャコちゃん先生ソックスを穿いていて田舎の女学生そのもの
クラブで働くお姉さん達の何とも美しかったこと
垢抜けて大人の女まぶしかったなあ

でもどういうわけか
そう言うお姉さんに「チャコ」と呼ばれて歓迎されていた
というのは
大金をばらまく男に好意をだき
決して女としての競争相手でないチャコちゃん先生に親切にしていたのだろう

そう言う女学生を平気で連れて行く其の男の神経も何ともスゴイ
ジルバやマンボを踊るのが楽しく
私ばかり愉しんではいけないと
クラブのお姉さんにも負けない美しい上級生を其の彼に紹介して
クラブに連れて行ってもらったけど
お姉さん達に冷たくされて
「ちっとも楽しくなかったわ」
と言われてしまった

其の地下では大変なことが取引されていたなんて
ノーテンキな女学生に分かるわけもない

社会に出て其のクラブにいた女が生け贄となって
あるアジアの国に国家命令で売りわたされたと言うことを
その頃の新人作家が小説にした
同僚が其の新人作家の取材マンのアルバイトをしていたので
逐一裏話を教えてもらったものだ

特に其の店の間取りや様子を知っていたチャコちゃん先生は
夜のご飯を彼らにいつもご馳走してもらっていた
何が役立つか分からない

織江さんのこの本は考えさせられるよ 日本という国をーー
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洋食や

2014年03月01日 11時54分16秒 | 日記
ここのところ何年か
洋食屋や昔ながらの喫茶店
小商いの店に愛着を持っている

150円のコーヒーも珈琲店にはいると500円はする
時には600円というと頃もある
有名ホテルでは800円とか1000円だが
珈琲店の珈琲にま去るものはない

チャコちゃん先生は基本的に珈琲を好まない
どちらかと云えば紅茶派
しあsっこういう珈琲店ではやはりこーひーが美味しい
香りも良い
ブルウマンテンがお好み

洋食屋では牡蠣フライやコロッケ類そしてハンバーグなどがいい
そこに付け合わされているケチャップ味のスパゲッテーとサヤエンドウや
刻みキャベツがいい

ほとんどの店は家族経営なので応対が暖かい
住んでいる場所にそう言う店が一軒でもあると嬉しくなる

ここ十二社では70歳を過ぎた老夫婦の珈琲屋があり
豆をひいてゆっくりネルでこした珈琲を出してくれる
ここの厚焼きトーストが美味しい
イチゴジャムをたっぷりつけていただく

人形町のこうひいやはちょっとおしゃれ
マスター一人で切り盛りしているが
ハイホンでゆっくり入れてくれる
ここはチョットはいからでチーズケーキが美味しい

下落合は洋食と珈琲が一緒になっていて
ここのミートソースは抜群
肉は食べないのにこう言う洋食屋の肉は対食べてしまう

昨夜は久し振りに人形町の洋食屋で満腹







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