チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

耳ひっぱりないと

2014年06月07日 08時54分25秒 | 日記
昨日のナイト・コスモスでは
「耳ひっぱり」と言うご本をお出しになった著者 藤本靖さんにいらしていただいた
秋櫻舎の集まりでは珍しく全員洋服での出席
もちろんチャコちゃん先生もーーー

藤本先生早速バックから頭蓋骨の模型を取り出し
まず耳を動かすことで何処の骨や筋肉がどういう動きをするかのご説明
耳の穴の位置を確認
其の耳を動かすことで脳の中の筋肉がどのように変化するかを見せてくれる

非常に納得
耳が正常になると目も鼻もあごも全ての顔の筋肉が本来の働きをするようになる

人の緊張はだいたい五キロのこの頭蓋骨の中に住む
其の緊張をほぐすことが全ての身体の緊張をほぐすことになるという説明
深く納得

耳を引っ張りながら「あ・え・い・う・お」と発声をすると
その言葉が何処に響くかがよく分かる
それを意識することで身体全体の緊張が緩む
緊張こそが疲れの原因

藤本先生は華麗なプロフイールの持ち主
かの東京大学経済学部を卒業後政府系国際金融機関で政府開発援助の業務に携わった後
思うところあり再び東大の大学院で身体教育学部で学ぶ
そのあとアメリカで「ロルフイング」と云うからだと心を元に戻す技術を学び
現在目黒で治療院を開いている

身体の動きに興味を持つチャコちゃん先生は
こちらに10回通い骨と筋肉の心の話をお聞きして
着物と身体の密接な繋がりを学んだ

ホントウに人間の身体がいとおしい
大事にしようと心から思う講義であった
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縮緬ゆかた

2014年06月06日 12時59分48秒 | 日記
梅雨に入った
平均の入梅日時は11日だそうだが
今年はチョット早いのか

稲科の植物の成長の著しい芒種
この日に梅雨入りはできすぎ

ここまで来ると堂々と単の着物に手を通すが
最近はもうこの日あたりから
絽紬や絽縮緬の出番が多くなる

絽紬はともかく
絽縮緬は水に弱い
絽縮緬の糸は強く強くよりを掛けた糸を使う
その縒りを掛けるとき水を当てながら掛ける
そう言う性質なので
着物に完成されてもチョットでも水がかかると
「これは仕事をしなければ」
とばかり一気に縮む

着ている方はたまったもんではない
でもなぜこの絽縮緬が梅雨の最中に着る素材として存在しているのだろう

いつも不思議に思う

昔はと言っても昭和の初期の頃までは
梅雨の晴れ間
梅雨明け直ぐぐらいの衣裳としていたらしい
さらに
木綿浴衣を身につけない階級の女性達が
縮緬浴衣として手を通していたという

明らかに絽縮緬とわかる縮緬浴衣を着て
縁側で涼をとっている日本画を見たことがあるが
(今作者を失念)
なかなか色っぽい
庶民的ではない

浴衣が木綿や麻だけだと思っている現代人に是非真似してほしい
縮緬浴衣


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一万倍

2014年06月05日 10時08分32秒 | 日記
凄いことだ!
蚕は孵化した状態から繭を吐く寸前までの大きさが一万倍になる
そして桑の葉だけをひたすら食む

いまここ秋櫻舎では金色の繭を造るという
今年初めて登場した蚕を飼育している
おっと飼育というのはオーバーだ
一緒に過ごしている

日々桑の葉を食べる量が多くなり
きっとあと数日で当方のスカイガーデンにある桑の葉は丸裸になってくる

ひたすら桑の葉を食し身を大きくして
最後に大食する桑の葉で糸のもとを造るのだそうだ
この時桑の葉が少ないと蚕は糸をはけなくなる

其れまでの桑の食料は身を大きくするためのもの
こう言う計算は一体だれがしたのだろうと
ただただ感心して蚕を見守るチャコちゃん先生
デモ心の隅に
もう少しで桑の葉が足りなくなるなと言う恐怖もある

私たち人間も昼に食する食事が一番効率よく身体の栄養素を司るそうだが
昼をきちんとしっかり食べるという習慣はいつ頃からか廃れているように思う
朝・昼・晩の食事の取り方作法を最研究しなければと
蚕が桑の葉をかじっている姿を見ながら考える

朝は水分多く甘みのある食事で軽く
昼はたっぷり
夜は消化の良きものを少々

ナカナカできませぬナ人間は
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たったの四回で名護屋帯まで結べました

2014年06月03日 09時35分36秒 | 日記
鎌倉界隈に住む有志達が
「中谷比佐子流の着付けを教わりたい」
と言う嬉しい申し出があり
セキドとカナちゃんが通って教えていた

四回で見事に「仮免許」
それぞれが美しく着て
昨日鎌倉の中華料理店でお披露目会12人

えらそうにこの日チャコちゃん先生登場

初めて電車乗った
車の運転をした
15分歩いた

みんなみんな初体験の事ばかり
しかしみんなそれぞれの個性を生かした着付けで
「もう何年も着物を着続けている女性みたいよ」
というのがチャコちゃん先生の感想
ほんとうにびっくり

関戸達の指導も良かったのだと思うけど
「きものを着たい、美しく着たい、楽に着たい」
と言う皆さんの熱い想いが
集中心を産みすばらしいきものすがたになったのだ

着物はだれでも簡単に着る事が出来る
其れがアチコチで実証できつつあることが嬉しい
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日本のおもてなし

2014年06月02日 10時06分22秒 | 日記
有るアジア系の家族が鬼怒川の温泉に行ったのだそうだ
夫婦と子供の三人連れ
夫は日本人

駅に着くとお迎えの車が出発した後で
タクシーで行くしかないかと途方に暮れていたら
お迎えの車が引き返してきて其の家族を乗せた
「感激でした」

宿に着くと女中さんがみんなの荷物を持って部屋まで案内し
両手を突いてご挨拶
そして3人にお茶を注いでくれた
「こんなに親切にしてくれるのだ」
と夫人は大喜びで吃驚

話を聞いていたチャコちゃん先生
「お心づけはしたの?」
「あっ」
「よその国の人だから仕方がないでしょうね」

至れり尽くせりのサービスを受けて大喜びで母と子は日本を後にしたらしいが
日本人ってステキだなと思った
チップなど当てにせずだれにでも同じようなおもてなしができるのだ

「あなたは日本人だから感謝をきちんと現していたら最ステキに見えたかもね」
「そうか気が付かなかった」

最近はアジア人と結婚をしている日本男性が多い
観光地や温泉で日本流のおもてなしを受けて感動をするけど
日本人としての「返礼」というものはどこかに置き忘れているようだ

それでも分け隔てなくおもてなしをする日本人は美しい
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みんなに愛されて

2014年06月01日 08時28分04秒 | 日記
「愛」は心地よい
その「愛」を素直に受け入れるのはもっと心地よい
昨日の「比佐子つれづれ」で仕事の最後を締めくくった吉田加奈子
みなさんに温かい言葉をいただいていた

着物を愛する人たちの心のぬくもりそしておもてなし
そう言う感性が身についていることの素晴らしさを改めて認識した
「つれづれの会」

この会はチャコちゃん先生のライフワークとも言える
一番大事にし
なおかつ最優先している会だ

出たり入ったり自由自在
病に倒れてみんなに会えなくなって寂しいという電話がかかってきたりする
毎年テーマを決めて話をさせていただいているが
そのことでチャコちゃん先生も着物への学びが深くなっている

嬉しいことに
昔市ヶ谷の事務所にすこしいてくれた
宮沢巳起代が戻ってきてくれた
京都の「塩野屋」さんでお召しのことを詳しく学んだ
さらに蚕のことも、糸とのことも
彼女のおっとりした風情がまたみんなを居心地よくすると思う

そしてこの「つれづれ」の常連で在り
また昔「きものサロン」の編集部でチャコちゃん先生の担当だった
山岸敦子がフリーペーパーの編集をしてくれることになった

吉田の後も吉田を愛した人たちの手で其の穴を埋めてくれる
幸せなこと!
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