゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

生きるしくみ「うぶごえ」

2008-09-16 14:30:00 | 健康・病気

ノドを締め初の呼吸=當瀬規嗣解説

人は「オギャ-」と、うぶごえを出して生まれます。では、赤ちゃんは                             なぜ声を出して生まれるのか、ご存じでしょうか?世の中に生まれ                              出て、その感動で泣いているわけでは、もちろんありません。それ                              に、いつまでも泣いているわけでもありません。差はありますが、通                             常5、6回ぐらい声を出すと、泣きやんで、スヤスヤと眠っています。                             専門的には、うぶごえのことを「第一呼吸」と呼びます。世の中に出                             てきたときの初めての呼吸が、うぶごえをつくるのです。もちろん声で                            すから、息を吐いたときに出ます。息を吐くためには、吸わないといけ                            ません。うぶごえを出す寸前に、赤ちゃんは初めて息を吸うのです。                             そうすると、肺が膨らむのです。 お気づきだとは思いますが、お母さ                             んのおなかにいるときの赤ちゃんの口の周りはすべて羊水で、肺の                             中には空気はありません。生まれて、初めて肺に空気が入り風船の                             ように膨らむのです。ところで、新品の風船は膨らみにくく、しぼみや                             すいものであることをご存じの方も多いと思います。肺も同じで、息を                             吐くときに力を抜くと、せっかく膨らんだ肺はすぐに元通りにしぼんで                             しまいます。そこで、肺がしぼみにくくするために、ノドを締めて息を吐                            きます。これが声を生じさせます。何回か繰り返すと、肺は十分膨ら                             み、もう普通に息をしても肺はしぼみません。こんな巧妙なことを人は                            誰もが経験して、大きくなったのです。                                              (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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