「北海道ライフ」の時代に
本州の庭好きの人から、「北海道は恵まれてい ますね」と言われることがあります。広い庭と夏 の涼しさは、十分あこがれるに値するものなので す。そうした有利な地域性を生かして、花による まちづくりが全道各地で行われています。たとえ ばオホ-ツク海に近い清里町や十勝の鹿追町は、まちの随所に花 が飾られ、地域の人たちが手入れをしています。オ-プンガ-デンも 盛んで、町内外の人たちが、個人の庭、公共の庭を問わず、お互い に訪れ、楽しんでいます。北海道を庭園の島にしようという市民運動 「ガ-デンアイランド北海道」でも、両町はまち全体が一つの会場とし て登録されているほどです。9月11、12日には、フラワ-ツ-リズ ム推進協議会の主催で、遠軽町で「花のくに日本運動」推進大会が 開催されます。このことも、北海道の花や庭が全国的に注目されてい ることの証しでしょう。それぞれのまちが独自性のあるガ-デンシティ -となって、個人も社会も花と緑の豊かな暮らしを実現する。そうした 「北海道ライフ」が、価値あるものと認められる時代になってきたのか もしれません。(花新聞ほっかいどう)