゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

冬だけでない“二セコ” [下]

2009-09-04 17:06:40 | 社会・経済

仕掛け にぎわい創出知恵絞る

100_7258 「車から見る風景とは一味違う。風を切り、山を眺めながらペダルをこぐのは本当に気持ちいい」。友人3人と自転車で後志管内二セコ町内を巡った。横浜市の会社員大田健介さん(27)は笑顔を見せた。視線の先には、夏空に映える二セコ山系があった。

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同町は7月、五ヵ所で乗り降りできる無料貸自転車「二セコグリ-ンバイク」をスタ-トさせた。中古自転車25台を修理し、車体を緑色に塗装、1ヵ月間で約200人が利用した。町は「自然豊かな二セコを楽しむには、環境にやさしい自転車が似合う」と話す。二セコ地域ではここ数年、夏を楽しむイベントやサ-ビスといった「仕掛け」が次々と生まれている。30日から始まる自転車のイベント「二セコサイクルウィ-ク」。二セコ地域の企業に勤める外国人愛好者らが昨年、初めて開催した。山道を集団で数十㌔走ったり、スキ-場の斜面を駆け降りるなどのプログラムが1週間にわたって組まれ、約200人が楽しんだ。今年は台湾からも参加する予定だ。倶知安、二セコ、蘭越の地元3町の事業者か゛連携したイベントも昨年誕生した。9月から10月にかけて開かれる「二セコフェスティバル」。各事業者がサケの遡上見学やガイド付き温泉巡り、星空散歩といった約50もの体験メニュ-などを用意し、滞在客に「毎日何かが楽しめる二セコ」を売り込む。10月には地元食材を集めた青空市場を2ヵ所で開催、実行委は「閑散期ににぎわいを創出したい」と意気込む。

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冬だけの「季節商売」だった飲食店にも変化が見られる。倶知安町ひらふ地区では、通年営業する店がここ数年で倍増、今夏は40店ほどになった。シ-クレットレストラン「KAME」もそんな一つ。冬には外国人客が殺到、なじみ客を断ることもしばしばだった。客が減るのを覚悟で約4㌔離れた場所に移転、通年営業に切り替えた。オ-ナ-の原田朋久さん(44)は「夏も予想以上に来てくれる。口コミで知った日本人滞在客も多い」と手応えを感じている。夏観光の魅力が増し、滞在客は増える傾向にはあるが、倶知安町の夏季(6~10月)の宿泊述べ数は、まだ冬季(12~4月)の6割ほどの27万人(昨年度)にとどまる。事業者らでつくるPR組織「二セコプロモ-ションホ゛-ド」の久野賢策統括業務執行理事は「まだ冬のスキ-のような目玉がない。「夏の二セコ」のイメ-ジを育てるには、長期的な取り組みが必要」と語る。発信2009

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冬だけでない“二セコ” [中]

2009-09-04 15:15:04 | 社会・経済

富良野並み 「ダイヤの原石」開発次々

100_7257 「夏になると、死んだような寂しさだった」。コンドミニアムが立ち並ぶ後志管内倶知安町ひらふ地区。1984年からペンションを経営する五十嵐陽輔さん(55)は、開業当時を振り返る。同地区では80年代、国内のスキ-ブ-ムを当て込み、30代の脱サラ組が次々とペンションを建てた。五十嵐さんも当時30歳。札幌の食器メ-カ-を辞め、念願のペンションオ-ナ-になった。冬はスキ-客で目が回るような忙しさだった。しかし、夏になると、客足はぴたりと止まった。たまに来るのは数人の登山客だけ。「冬だけじゃやっていけない」。五十嵐さんはアルバトでしのいでいたが、90年代半ばにスキ-ブ-ムが終息すると危機感は増した。

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取り組んだのが゛修学旅行の誘致。小規模なペンション20軒ほどで団体をつくって生徒を分散させた。今では年間50校1万人か゛宿泊し、年間売り上げの3割を占めるペンションもある。それでも、五十嵐さんは「地域全体でのPRが足りない。夏の集客は今も二セコの課題」と指摘する。そんな中、「夏の二セコ」の潜在力に目を付け始めたのは外資系企業だ。大規模な通年型リゾ-トの開発計画か゛ここ数年、次々と発表されている。ひらふ地区に隣接する花園スキ-場周辺の開発を目指すのは、香港資本の「PCCWグル-プ」。36㌶に計1万人が収容できるホテルやコンドミニアムなどを建設する。同グル-プの日本法人「新日本PCG」(東京)の東福寺なおみ執行役員は「温泉や自然体験など観光資源が多い二セコはダイヤの原石」と自信を見せる。夏の集客を図るため、チュ-ブスライダ-やマウンテンバイクコ-スの整備なども検討中という。

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一方、二セコ町東山でスキ-場やゴルフ場などを運営する米金融大手シティグル-プの「二セコビレッジ」(東京)は、隣接地50㌶にコンドミニアムや商業、娯楽施設を備えたリゾ-トを計画する。同社のスキ-場近くには、大型の遊具や樹上に設置した木道など17種類のアクティビティ(体験型メニュ-)があり、家族連れなどに人気。今夏はすでに昨年の培の4万人が利用したといい、同社は今後もアクティビティに毎年1千万円以上を投資していく考えだ。夏場も多くの観光客を集める富良野市の観光協会で2年間勤務した、同社の総支配人のル-ク・八フォ-ドさん(29)は力説する。「二セコの夏は富良野と肩を並べるくらいの魅力をもっている」発信2009

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