゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

命に直結 “ダイエット”「中」

2009-09-13 18:16:09 | ダイエット

メタボドミノ 過度の脂肪疾病誘発

100_7267 都道府県別での平均寿命が長年全国一だったはずの沖縄。ところが、9年前に男性の寿命が4位から26位に転落してからは浮上の兆しがない。女性は1位を保っているが、2位の島根県に追い上げられ、「健康長寿の沖縄」というイメ-ジが揺らいでいる。背景には、肥満の増加がある。米国の食文化の影響を受け、30年近くも脂肪摂取量が基準値を大幅に上回り、中高年に心筋梗塞や脳卒中での突然死、糖尿病で亡くなる人たちが増えた。沖縄県の肥満率は20~69歳の男性で約5割、40~69歳の女性で4割でともに全国1位。しかし北海道も男性の肥満率は全国4位と高く、人ごとではない。

失明の危険性も

「メタポリックドミノ」(メタボドミノ)という概念が広がっている。肥満がドミノ倒しのように次々と疾病をもたらすためだ。脂肪細胞は万一に備えて余分なエネルギ-を蓄える一方、「アディポネクチン」という善玉物質を血液中に分泌。血管を修復したり血管の詰まりを防いだりしている。ところが内臓脂肪が肥大化すると、善玉物質の製造は妨げられ、逆に高血圧や高血糖を引き起こす悪玉物質が合成されて動脈硬化が加速する。肥満と高血圧、高血糖、高中性脂肪症という四つの危険因子のうち、値が高いものが三つあると、心筋梗塞など冠動脈疾患の発症率が30倍にも跳ね上がるというデ-タがある。過度な脂肪の蓄積は、インスリンの作用を防げ、糖尿病も誘発する。目が見えづらくなるなど自覚症状が出てからの治療では腎症による人工透析や失明に進む危険度が格段に増す。

診察は作戦会議

体重85㌔の後志管内岩内町の会社員の男性(35)が、札幌市厚別区の肥満治療専門外来「さっぽろ北西クリニック」を受診したのは昨年10月。肥満傾向を示す体格指数(BMI)が32と高く、会社の健康診断で尿にタンパク質と糖が出ていた。血糖値の高さの指標であるHbA1c(ヘモグロビンエ-ワンシ-)の値も正常範囲を超えていた。父親が腎臓病のネフロ-ゼにかかっていて、食生活にも、肥満にも気をつけなければと頭では分かっていたが、不規則な勤務や外食が多く、思えようにはいかなかった。主治医の高島英典院長は、男性から日ごろの暮らしぶりを聞くことから始めた。高島院長は「診察は患者さんとの、いわば作戦会議の場です」という。以来10カ月。男性の体重は80㌔を切った。「ポイントを押さえた治療のおかげで続けられた」と、男性が振り返る方法とはどんなものだったのか-。発信2009

コメント

命に直結 “ダイエット”「上」

2009-09-13 17:26:08 | ダイエット

息ができない 肥満の怖さ肌で感じ

100_7266 肥満は、外見ばかりが気になりがちだか、実は命に直結する深刻な問題だ。札幌だけで五つの医療機関が肥満外来を設けている。そのひとつ、札幌市南区の小笠原クリニック札幌病院の小笠原篤夫理事長は「万病のもと」と言い切る。

自殺さえ考える

札幌市南区の牧野美奈恵さん(39)=仮名=、昨年まで10年以上も気管支ぜんそくに苦しんだ。せきがやまず、たんがのどに詰まる。息をするのもままならない。救急車で運ばれることもしばしばで、横になっても練られず、毎晩布団を抱え、前かがみになってうとうとするだけだ。ぜんそくが悪化したのは、長男を出産して体重が増えた直後から。せきのため体を動かすのがおつくうな半面、食欲は衰えず、体重は増え、ぜんそくはさらに悪化。47㌔だった体重は90㌔台に増えていた。減量を試みたが、長くは続かず「一生、治らないかもしれない」と気分は落ち込み、自殺さえも考えた。転機は昨年2月。ペットのブンチョウが死んだショックでご飯がのどを通らず、3週間で10㌔やせた。ダイエットに前向きになり、近所の同クリニックの「やせ方外来」を受診した。同クリニックに半年前から通院する札幌市白石区、会社員、川崎均さん(40)=仮名=の体重は117㌔あった。寝ている間に呼吸が止まり、昼間は眠気が襲った。別の病院で睡眠時無呼吸症候群と診断された。強制呼吸器をつけ、深く眠れるようにはなったが、根本的な治療のためには減量が不可欠だった。

食事療法と運動

同クリニックによると、肥満の数も大きさも増えることが呼吸回数の増加を招き、大気汚染物質を多く吸い込んで気管支を酷使する。肥満で気道も狭まる。肥満治療の基本は野菜や果実を中心にした食事療法と軽い運動で、必要に応じて漢方薬の処方をする。牧野さんは、主食をモヤシやワカメに変え、空腹をまぎらすため、夜には自転車で10㌔以上、走った。リバウンドもあったが、ぜんそくを治したい一心から減量し10カ月間で89㌔から55㌔に、腹囲も100㌢から68㌢に減らした。肥満かどうかの指標となる体格指数(BMI)も35から正常範囲である22にまで下がった。今では熟睡でき、ぜんそくの発作も゜ったりとやんだ。「私だけ元気になっていいかしら」と思うほどだ。川崎さんも、約20㌔の減量に成功した。二人は症状をきっかけに減量につなげている。でも、より深刻な問題は痛みにどを伴わずに進行する糖尿病や心臓病、脳卒中など生活習慣病だという。発信2009

コメント