「砂と霧の家」
製作年度: 2003年 アメリカ
出演: ジェニファー・コネリー, ベン・キングスレー
夫と別れ、すべてに気力を失っていたキャシーは、税金の未払いが元で、父の遺産である海辺の家を差し押さえられてしまう。
それが行政の手違いとわかった時には、家はすでに、政変で国を追われアメリカへ亡命したベラーニ元大佐に買われていた。
キャシーは郡警察のレスターの力を借り、家を取り戻そうとするが、家族と再出発を望むベラーニは応じようとしない。
それぞれが「家」を求め、対立する彼らに、やがて悲しい運命が降りかかる・・・。
移民の家族と元住人の女が一つの家を巡って闘う物語。
舞台は霧のサンフランシスコ、である。キャシーはそこで生まれ育った。
一方、ベリーニはイランからの亡命者―その祖国は砂の国。
霧と砂の家とは、キャシーとベリーニの家であり、そしてそのどちらも、くずれやすくもろい。
「幸せになりたい」と願う人間たちの運命が、
ほんの少しのすれ違いで大きく狂わされていく
悲しい、切ない、救われない、
どうしようもない映画です。
ただ、その演技がすばらしい・・・。
アカデミー賞3部門ノミネート
この映画のお勧め度:☆☆☆☆