@ kill time

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岩井 志麻子/ぼっけえ、きょうてえ

2008年05月13日 | ○○な話
GW中に本は読まれましたか?

私は「花を愛でる旅」の合間に何故かホラー小説を2冊続けて読みました。

その2冊の内の1冊がこれです。


岩井 志麻子 著 ぼっけえ、きょうてえ

"ぼっけいきょうてい"とは岡山の方言で「とても怖い」という意味。



客引きを全くせず、薄暗い部屋の奥で座っている、妖しい雰囲気の女郎を指名した男。 

男はその女郎を一夜を過ごすことになった。

その女と話すうち、彼女の醜い素顔を初めて知って驚いた。

顔面の右側が上部に引っぱられるように歪んでいて、これでは男を怖じ気づけさせてしまうに違いない。

彼女は哀しい眼をしながら、

ウチの顔、ぼっけえ、きょうてえじゃろ……と話しかけてくる。

やがて女は自らの悲惨な生い立ちと両親のことを語りつつ、同じ女郎屋で働いていた小桃のことを話し始めた。

女郎として売られ、この遊郭にやってきた小桃は、愛する男が、「きっと迎えにくる」との約束を信じ、ひたすら待っていたという。

しかし、ある日、小桃は自殺してしまったと言う。

だが、その話しは果たして真実なのだろうか?

まだ怖ろしい夜は、始まったばかりであった……


本の表紙を見ても判るようになんとも”おどろおどろしい話”です。

ホラー小説は結構好きで読んでますが、

最近読んだホラー小説の中では断突に怖い話でした。

が、読み始めたら途中で止められません。

短編なので最後まで一機に読んじゃう事間違い無し。

夏になってから読んだ方が涼しくなって良いかも・・・。

コメント
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