柴田 哲孝 著 「TENGU 」を読みました。
26年前の捜査資料と、中央通信の道平(みちひら)記者は対面した。
凄惨きわまりない他殺体の写真。
そして、唯一の犯人の物証である体毛。
当時はまだなかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。
1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件は、いったい何者の仕業(しわざ)だったのか?
平家落人の僻村、天狗伝説が語られる寒村で起こった連続殺人事件。
そして天狗による犯行を思わせる目撃談と状況証拠・・・。
事件は迷宮入りとなるが、当時駆け出しの記者だった主人公が改めて26年前の資料等を調べて真相を探ると・・・。
現在と過去の書き分け、そしてプロット、伏線、意外な結末。
さらに登場人物の魅力と文章の読みやすさも加わり最後まであきずに読めました。
第9回 大藪春彦賞受賞作。