大阪の伊丹空港は、飛行機撮影地として絶大な人気があり、関東からも撮影にやってくるほどだ。
滋賀にいる間に一度行ってみたかったが、行けないまま終わってしまった。
伊丹空港では、千里川土手から狙うのは飛行機の後ろ姿。
日が落ちて暗くなると滑走路に誘導灯が点り、その明かりが飛行機の機体に映りこむ。
行く手の山の斜面に街明かりが点り、上空の空は夕焼け。
福岡空港では、そんな光景はない。
フェンスが二重になっているので、滑走路を入れようとすると、最初のフェンスを脚立でクリアしても、二番目のフェンスはクリアできないに違いない。
行く手に街明かりもないし、夕焼けもない(夕焼けは飛行機の進行方向の斜め後ろ)。
しかし、ふと考えた。
飛行機の機体に映りこむ誘導灯の明かりだけを撮ることに絞ればいいのではないか。
第一のフェンスの金網の隙間から上空を狙い、飛行機が頭上を越えてファインダーの中に入ってきたら、第二のフェンスに達するまでを連写する。
暗いので、1/30秒の流し撮りとなる。
この場合、単純な横の動きの流し撮りではなく、前後と上下が合わさった動きの流し撮りになる。
やってみたのが、これ。
焦点距離は200mm、絞り2.8、シャッター1/30秒で撮っている。
どんどん暗くなっていくので、1枚目ISO2000、2枚目ISO4000、3枚目ISO6400、4枚目ISO8000と、ISOが上がっていく。
頭上を越したところを見計らって上空にカメラを向けているが、機体によってコースや高度が微妙に違うので、ファインダーのどこに機体が出てくるのか読めない。
機体の動きが読めないところからスタートする流し撮りに加え、F2.8では被写界深度が浅く、といって絞ればISOが上がる。
今回は真後ろから撮ったが、次回は尾翼のマークが少し見えるやや斜め後ろから撮ってみよう。
タイトル、ちょっと大げさすぎ?