中ノ島公園に行った。
ルリビタキの姿を求めて、今年六度目ぐらいになるだろうか。
時折鳥の鳴き声はするが、ルリビタキどころか、鳥の姿を見かけることもなく一時間が過ぎた。
諦めて帰ろうとしたら、灌木のなかに飛び込む鳥の姿が見えた。
そっと近づいていくと、次々に鳥の群れが同じ灌木に飛び込んでいく。
ルリビタキは群れをなさず、単独行動なので、それだけでルリビタキでないとわかる。
灌木の中は葉っぱや枝に遮られて、鳥の姿がよくわからない。
鳥たちは灌木から灌木へ飛び移っていき、動きが早くて、じっとしていることがない。
ほんの一瞬、枝に止まったところをなんとか捉えた。
お、けっこうキレイで可愛い鳥ではないか。
ちょっと待てよ。
これは以前ここで見たことがある。
そうだ、ソウシチョウだ。
番を分けるとお互いに鳴き合うので相思鳥と呼ばれるロマンティックな名前。
にもかかわらず、ウグイスなど日本固有種を駆逐する可能性があるため、特定外来生物、侵略的外来種ワースト100選定種に指定されている。
それはともかく、これだけ何回も来て、まったく姿を見かけないルリビタキはもう諦めよう。