友泉亭は福岡藩六代藩主黒田継高の別荘で、福岡市指定名勝に登録されている。
黒田継高については
黒田家の血を引く最後の藩主で、継高の後継は徳川御三卿一橋家から養子を迎え入れて藩の存続を図った。
福岡県人気ナンバーワンの紅葉名所である千如寺大悲王院は、戦国の長い戦乱で荒廃していたのを黒田継高が再興した。
大楓は再興の記念として継高が植樹したと言われている。
それはさておき
さすがに紅葉の見ごろは過ぎているだろうと思いながら出かけた。
やっぱり紅葉の見ごろは過ぎていた。
いつも撮っているところの木々は葉っぱが落ちて枝だけになっていたり、わずかに葉っぱをつけていたり、葉っぱが茶色に枯れていたり・・・
それでもせっかく来たので、まだ残っている紅葉を探して庭園のなかを歩き回った。
歩くうちに太陽が移動して、日陰になっていた木々に光が当たり、茶色の葉っぱが赤や黄色に輝いた。
京都の紅葉の締めくくりとして訪れていた下鴨神社の紅葉情報を見ると、「今見頃」となっていた。
やっぱり今も下鴨神社の紅葉は遅いようだ。
この友泉亭でも、結婚式前の新郎新婦の写真撮影を見かける。
紅葉の見ごろを過ぎたというのに、この日も一組の撮影が行われていた。
と思ったら、ちょっと違った。
結婚衣装を着た和服の男女に加え、和服の正装をした中学生くらいの男の子がいて、三人一緒に撮影に応じている。
よーく見ると、新郎新婦は、中学生の子がいてもおかしくない年齢に見える。
ということは
1.どちらかに連れ子がいて結婚する
2.何らかの事情で結婚式があげられなかったので、今、子供と一緒に結婚衣装を着て写真撮影をしている
の二つの可能性が考えられる。
連れ子で再婚するのに、新婚と同じように華やかな結婚式をあげるのだろうか。
でも、そういう人もいるかもしれない。
うーむ、気にしだすととても気になって、本人たちに聞いてみた。
なんてことは当然するわけがない。