ミコアイサのオスは、顔がパンダに似ていることから別名パンダガモとも呼ばれ、けっこう人気が高い。
ミコアイサという名前も、オスが巫女=ミコの白装束を連想することからきている。
つまり、人間の関心はオスに集中し、メスは誰からも関心を持たれていない。
そもそも、一般的に、鳥のオスは、メスの気を引くために派手な身なりをし、メスは地味であることが多い。
その地味なミコアイサのメスが一羽、野多目池の水上を漂っている。
メスが一羽だけというのは珍しく、仲間外れになってしまったものか。
でも、寂しげな様子はまるでなく、動きは活発だ。
女一人、私は強く生きてゆく。
そんなある日、彼女に仲間ができた。
メスが二羽になった。
ん?
ちょっと待てよ。
右側に写っているのは、頭も目の周りも同じ茶色のメス。
それに対し、左側に写っているのは、頭は茶色だが目の下が黒。
それに、頬の白い部分の形状と面積が明らかに違う。
ってことは、左にいるのは、白く換羽する前のオス!!!
ってことは、独りぼっちだった彼女に伴侶ができたってこと!!!
メデタシ メデタシ
別の日に見ると、二人仲良くくつろいでいた。
今年は12月に入っても暖かい日が多いので、オスの換羽が遅れているのかもしれない。
これは去年12月17日撮影。