花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

筑波山のリンドウを見に行く

2019年10月28日 22時51分03秒 | 自然観察
病院で診察の後、天気が良いので筑波山にリンドウの花を見に行った
この前見に行った、富士山北麓の高座山のリンドウの数のすごさに
比べたら、筑波山のリンドウは激減して見る影も無い。

下見の時、一番蕾の大きかった場所に行くと、東の木のかげで花は
口を開けかけた状態だった。

写真を何枚か撮っているうちに、日が当たり始めると、花が大きく
開いていった。
病院に行って、時間が遅くなったのが幸いだったのだ。ラッキー

この時、先客で来ていた人に、入り口で挨拶したが、この人たちと次に
回った場所で、また出会った。
向こうも立ち止まって「先ほどの山で合った方ですよね?」という。
そうですよというと、「ヤマラッキョウでも撮りに来られたんですか?」
というので「いやリンドウの花です。」というと「リンドウはまだ
咲いてなかったでしょう」という。

首から高価そうな一眼デジを提げたご夫婦らしい年配の二人だったので
花の咲いていた場所を言うと、やはり知っている場所だったらしい。
「あそこは日当たりが良いので咲いたようです」と私は言った。

私がリンドウを撮影して帰るとき、二人がいる場所がチラリと見えた
そこは日陰で咲くのが遅いのを知っていたからだ。

分かれる時、二人からヤマラッキョウの咲いている場所を教わった。
私の知らなかった場所だった。
私は別な場所に行くつもりだったが、車を止めた場所のすぐ近くだった
ので、教わった場所を探すと、土手の上にヤマラッキョウの株があり
何本が咲いていた。

その株の一つに、マーキングのテープがつけられていた。
ウフフ、もしかしてこれは、あの人たちがつけたのか、思わず笑みが出た。
その人たちの心当たりが有ったからだ。


木の陰で小さく開き始めたリンドウ


日が当たり始めたリンドウ


日が当たり始めると開くのが早い


中をのぞくと柱頭のあるあたりに雄しべらしいものが寄り集まっている。
本来は、柱頭の方が雄しべより長いのだが、自家受粉を防ぐため
リンドウは、雄しべが先に熟す雄性期が有るらしいので今がそのとき
なのかも知れない。
この時は雌しべは熟していないので、同じ花の花粉を受粉することは無い

雄しべが花粉を出し終えると、雄しべは柱頭のあたりから離れて花冠に
近くなる。
それから雌しべが雌性期を迎え、花柱が伸びて先が二裂する
この二裂した内側が花粉を受粉するところなので、二裂して初めて
雌しべが熟した雌性期といえるだろう。








コンデジのマクロで撮ってみたが、雄しべの形がよく分からない
通常は5個有るというのだが



そのうち雌性期を迎えた花が見つかれば撮ってみたい。

参考までに、先日、高座山で撮影したリンドウの花で雌性期と
思われる花が有ったので、トリミング拡大して掲載する


高座山で撮影した雌性期の花
柱頭の先端が二裂して露出し、雄しべは花冠の方に離れていた



ヤマラッキョウの花、近寄れなかったので、コンデジで風景として
撮影した


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筑波山の土砂崩落現場


風返し峠と湯袋峠の間の車道で下り車線が土砂で埋まり
片側交互通行となっていた。

本日のオマケ写真


花の終わったマツカゼソウの葉


マツカゼソウの青い実、実際の大きさは2ミリほどしかないので
拡大してコンデジデで撮影


同じくマツカゼソウの熟した実で裂開して種が見えているが
ピンボケでした。ゴメン
少しでも生態が分かれば良いかなと思って掲載しました。