花の詩山の詩

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筑波山の秋はセンブリとリンドウ

2015年10月09日 17時42分19秒 | スポーツ・トレッキング

筑波山に咲くセンブリ、センブリの花冠は、通常5深裂するが
筑波山のセンブリには花冠が5深裂するものと4深裂する
ものがある。基部はつながっている合弁花
面白いのは、5深裂した花には5個の雄しべがあり、4深裂
した花には4個の雄しべがある。

一つだけ奇形の花を見つけた。
6深裂した花が、5深裂の株についていた。
雄しべを見ると5個しか無い、奇形の証しである。

手前の花が6深裂した花で、同じ株の奥の花は5深裂
雄しべの黒ぽい葯が5個しか無い。


4深裂のセンブリ、なので雄しべの葯も4個


同じ4深裂でも、こちらは端正な花、花は一つ一つ個性がある。
雄しべもきっちり角についている。
尚、裂片の基部には蜜腺溝があり、その周りに長毛が生えている。


紫色の筋がきれいなので撮影した5深裂のセンブリ

センブリを撮影しているとき、登ってこられた千葉の方と花の
話をしているうちに、リンドウの話になり、私の撮影している
場所が草刈りされて、リンドウの撮影が難しくなったと言ったら
親切にも、リンドウの咲いている場所を教えて頂いた


これは教えていただいた場所で撮影したリンドウ


同じく

その方との話の中で、私とも関係あるレイジンソウが盗掘された
事を知った。
ある林道に、蔓に囲まれて倒れていたレイジンソウの蔓を取り払い
つっかえ棒をして起こしておいた。

そのレイジンソウが咲いた頃、千葉の方が撮影し、一週間後に
また行ったら、そのレイジンソウは盗掘されて無かったという。
花が10数個もついた、見事な株だったという。

場所を聞くと、私のつっかえ棒をしていたレイジンソウに間違い
無かった。
私は何とも釈然としない気持ちだった。
なまじ蔓を取り除き、つっかえ棒をして目立つようにしたのが
いけなかったのだろうか。
いや、そんな事は無い、盗掘は泥棒なのである。犯罪である。
そう思おうとしても、悲しかった。

以下番外編


原因はわからないが、互いにそっぽを向くセンブリ


キッコウハグマの花、頭花は3つの小花からなり、それぞれ
5つに深裂して花びら状になる。
実際の大きさは直径8ミリほどの誠に小さい花だった。


キッコウハグマの横顔、筒状花で茎が細く、微風でも風に揺れる
揺れてボケたが仕方がない。覚悟の上である。


これは別な場所で撮影したキッコウハグマの根生葉
これが亀の甲羅に似ている事から、名前がキッコウになったと言う。


ツルリンドウも咲いていた。

明日は家内を病院に連れて行くので、待ち時間を葛城の森で
センブリの花を見回りしてくる予定。
今日、帰りにちょっとだけ寄ったら、花がかなり多くついていた。

これは予定外の場所に咲いていたセンブリ












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