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『国宝 薬師寺展』

2008-05-23 23:38:57 | 月イチ美博のこと
@東京国立博物館



平城遷都1300年を記念して開催された『薬師寺展』
最初は行く気はなかったんだけど。
そこで公開されている、国宝の日光・月光菩薩立像を特集した
テレビ番組を見たらなんだかちょっと興味が・・・。

いつもは薬師寺の金堂に薬師如来像の左右に並んでいるこの二対の像、
ふだんは背中に光背(こうはい)っていう金色の後光みたいなのが
ついているんだけど、本展にはその光背を外してやって来たので
いつもは見ることのできない角度で見られるとのこと。
なるほど。
“ここでしか見られない”っていう限定的な感じに弱い・・。

土日はさぞかし混雑しているんだろうなぁと、20時まで開館している
金曜夜に行ってきた。
それでもやっぱり『大徳川展』よりも人が多い。

薬師寺ってわたし行ったことあるのかな?
奈良なんて中学の修学旅行以来行ってないけど、そのときに薬師寺に
行ったかどうかなんて記憶にナシ。

薬師寺が建立されたのは飛鳥時代
火災や地震で建物が焼失するなか、東塔だけは現存しているらしい。
飛鳥時代の建物ってすごい。
人間の作り出すものってすごいなぁ。

お目当ての日光・月光菩薩立像の周りにはさすがのひとだかり。
すぐそばからも見られるし、ちょっと引いた高い位置からの目線でも
見られるようになっている。

目の前にするとその存在感に引き込まれる。
二対の菩薩はそれぞれ雰囲気が違う。
月光菩薩には強さとたくましさ、日光菩薩にはしなやかさと美しさを
感じたかな。
近くで見るとさらなる迫力。
そして下から見上げると離れてみたときとは表情が違って見える。
ふだんは見られない後ろからのお姿からも生命力を感じる。
どちらもしなやかで、1300年も前によくこんなに美しいものが作れたなぁと思う。

日光、月光が薬師寺の外に出るのは今回が史上初だそうで。
3mもの大きさのこの2つの立像を、奈良から東京までどうやって
連れてきたのかなーと、その運搬が気になってしまった。

菩薩像を目の前にして、なんかこう、癒されるというか身の引き締まる感じというか
浄化された感じ。

薬師寺展は国立博物館平成館での開催だけど、本館の建物が好き。
ライトアップされていた。



日光菩薩様、月光菩薩様、いつかまたお会いしましょう。

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